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2011.04.21

西洋画・日本画比較シリーズ! 子どもの遊び絵

2587_2     ブリューゲルの‘子どもの遊戯’(1560年)

2589_2     ‘十二ヶ月風俗図・5月’(桃山時代 16世紀)

2590_3     ‘十二ヶ月風俗図・12月’(桃山時代 16世紀)

2588_2     歌川広重の‘風流おさなあそび(男)’(天保初め頃 1830~34年)

折鶴の話で子どもの遊び絵をとりあげたので、ブリューゲルの絵と日本画にでてくる遊びを響き合わせてみた。

ウィーンにある美術史美術館を訪問するとブリューゲル(1526~1569)の描いた‘バベルの塔’や農民の絵が目を楽しませてくれる。その一枚が画面いっぱいに子どもたちの遊ぶ姿が描かれた絵。子どもはおよそ250人、興じている遊びは90種。森洋子女史の本には確か遊びの名前はこと細かく解説されているはず。

8年前に再会したときはこの絵だけに時間をかけられないので、ひとつ々の場面を追えなかった。記憶に残っているのは手前の車輪まわしと中央の馬跳び、そして正面にみえる家の前で横棒にぶら下がっている男の子。次回この絵をみるときは森さんの本をしっかり読んでおこうと思う。

日本では、ブリューゲルの絵の3、40年くらいあと土佐派によって描かれた‘十二ヶ月風俗図帖’(重文 山口蓬春記念館)に子どもの遊びがでてくる。5月の‘菖蒲葺き、更衣’には少年たちが竹竿や小弓を持ち出して印地打ち遊び(合戦遊び)をしている。威勢のいい声と竹竿がバチバチアあたる音が聞こえてくるよう。もうひとつは12月の‘雪転’。転がしている雪の塊は球体のイメージではなく、口に入れたくなるような甘いロールケーキ。

江戸天保期の初め頃、ブリューゲルタイプの遊び図鑑が登場する。これを描いたのは浮世絵師、歌川広重(1799~1858)。丸っこい子どもたちの体つきや表情がとても可愛い。

折り紙が描かれたのが女の子版(拙ブログ4/18)でこれは男の子の遊び(拡大図で)。上段右から、子をとろ子とろ、たこ揚げ、竹馬、目かくし鬼、火消しごっこ、中段は芝居ごっこ、相撲、じゃんけん、こま回し。そして下段は花火、金魚、水鉄砲、将棋倒し、こうもり取り、いもむしごろごろ、神楽遊び。

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