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2011.04.29

北斎の絵をみたくてまた‘江戸の人物画’展へ!

2616_2     曽我蕭白の‘寒山捨得図’(重文 18世紀後半)

2618_2             円山応挙の‘波上白骨座禅図’(18世紀後半)

2617_2               葛飾北斎の‘花和尚図’(19世紀前半)

2619_2     狩野探幽の‘唐子遊戯図屏風’(左隻 17世紀後半)

‘江戸の人物画’展の後期(4/19~5/8)をみるため、また府中市美を訪問した。今回は京王線東府中駅からのバスの乗り継ぎは理想的で5分の待ち時間で乗れた。

前期の作品(拙ブログ4/8)はほとんど展示替えとなり、あたらしい絵は44点、これに通期展示の6点が加わりトータル50点。料金は600円。数的にはとても気軽な展覧会。内容がアベレージなら観覧料より高い交通費を払って出かけないが、図録をみると気になる絵が登場するのでもう一度という気になる。

企画展はやはり画集に載っている有名な絵がしっかり揃い、さらに‘ええー、こんないい絵があったの!’と感激させられる作品に遭遇するとき、長く記憶に残る。入館するとすぐ曽我蕭白(1730~1781)の大きな人物画、‘寒山捨得図’が出迎えてくれる。いきなり美味しいステーキを食べる感じだが、これはうまい展示の仕方。左の経巻をもっている寒山は正面向きで陽気なのに対し、右のシルエットをみせる捨得のほうは身につけている衣は濃い墨で表わし動きのある姿で描かれている。

円山応挙(1733~1795)の波の上に白骨が座禅を組んでいる絵は二度目の対面。この骸骨は西洋画にでてくる‘メメントモリ(死を忘れるな!)’を意味する骸骨の絵とそう変わらない。同じ骸骨なのだから、根っこの考えは同じことかもしれない。でも、心はおおいにザワザワする。‘あの写生の神様みたいな応挙がこんな絵を描いたのか!?’と。

今回のお目当ては北斎(1760~1849)の‘花和尚図’。大げさにいうとこの1点をみるために遠くまで足を運んだ。これまで北斎展を何度か体験したがこの絵はみたことがないし、手元の画集にもこれは載ってない。だから、図録を手にしたときびっくりした。

上半身裸のこの男は両手に長い棒を持ち、体を思いっきりひねっている。左足がやけに大きく右足がみえない。このダイナミックなポーズをみていて、ふとあるものが頭のなかに浮かんだ。それはギリシャ神話にでてくる半人半馬のケンタウロス。大きな足はケンタウロスの腰から下の馬のイメージ。

狩野探幽(1602~1674)の‘唐子遊戯図’はお気に入りの絵。これを所蔵する三の丸尚蔵館で4年くらい前展示された。左隻は元気のいい子どもたちの獅子舞などが描かれ、右隻には闘鶏をする子どもや地べたに座り込んで花合わせをしている子らがいる。

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