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2011.03.23

癒しのアートにつつまれて! 西洋彫刻

2506_2            ‘ミロのヴィーナス’(紀元前100年頃 ルーヴル美)

2503_2     ミケランジェロの‘ピエタ’(1498~1500年 サン・ピエトロ大聖堂)

2504_2        ミケランジェロの‘聖母子と幼児聖ヨハネ’(1505年 バルジェロ美)

2505_3        ロッビアの‘女性の肖像’(1465年 バルジェロ美)

昨年2度イタリアを訪れ、古代彫刻やルネサンスに活躍したドナテッロやミケランジェロ、バロック時代のベルニーニの彫刻を沢山みたおかげで西洋彫刻の流れがだいぶわかるようになった。その造形は力強い男性彫像から優美な雰囲気をたたえたヴィーナス像、そして人物を写実的に表現したものまでいろいろある。

心を鎮めてくれる彫刻というとすぐ頭をよぎるのがルーヴルにある‘ミロのヴィーナス’。ルーヴルは08年、昨年の2回とも絵画中心の鑑賞に終始したので、有名な‘ミロのヴィーナス’や‘サモトラケの勝利の女神’は展示室を移動中横目でちらっとみて‘うんうん、ここにあるんだよな’ですましている。

‘ミロのヴィーナス’はS字にゆるく曲がる人体描写がなんといってもすばらしい。手は一体どうなっていたの?TVでみたシミュレーション映像を思い出しイメージしてみるのだが、それはすぐどうでもよくなり目に焼きついているこの美しいプロポーションに見蕩れてしまう。

数ある西洋彫刻のなかで最も心が癒されるのはミケランジェロ(1475~1564)の‘ピエタ’。キリスト教徒ではないから宗教的に感情が高ぶることはないが、この聖母マリアの姿をみていると、世の中の母親が子供に抱く愛情というものはかくも大きく、子供はいい子だってできの悪い子だって皆同じように母親の深い愛情によって守られているのだと、言い聞かされているような気持ちになる。

彫刻は絵画と違って立体なので、聖母子像も目の前に聖母と幼子イエスがいるような錯覚を覚える。このリアル感が彫刻の魅力。昨年ミケランジェロの円形浮彫りを3点みたが、フィレンツェのバルジェロ国立美にある‘聖母子と幼児聖ヨハネ’が一番印象深い。

バルジェロ美にはもうひとつ心の安まる浮彫りがあった。それはロッビア(1399~
1482)が制作した色つきの‘女性の肖像’。とても線の細い静かな女性で、息を呑んでみつめていた。彩釉の技法を確立したロッビアはフィレンツェにある孤児養育院に青地に映える愛くるしい幼児を描いた円形浮彫りを残している。次回はこれを是非みようと思っている。

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