« 日本の美 紅白梅! 梅をモチーフにした工芸の美(2) | トップページ | 日本の美 紅白梅! 広がる梅ワールド(4) »

2011.03.04

日本の美 紅白梅! お気に入り水墨画(3)

2439                狩野永徳の‘渡唐天神像(1570年)

2438     曽我蕭白の‘林和靖図屏風’(1760年)

2440     尾形光琳の‘竹梅図屏風’(18世紀前半)

2441          伊藤若冲の‘梅図’(1793年)

今、高校・大学入試の真っ最中だから、天神さまにお参りし合格を祈願するする受験生は多いことだろう。京大の試験で大胆なカンニングをした予備校生はヤフーを利用することなど考えずに学問の神様、菅原道真にお願いしておけばよかったのに。

その菅原道真(845~903)が幼いころから愛したのが梅花。二つの歌が有名、道真が5歳のときはじめて詠んだ ‘うつくしや、紅の色なる梅の花、阿呼が顔にもつけたくぞある’と都を離れる日梅に別れを告げた ‘東風ふかば匂ひおこせよ梅の花、主なしとて春を忘るな’。

天神像というと‘束帯天神像’と‘渡唐天神像’があるが、梅が描かれるのは狩野永徳(1543~90)の絵のように‘渡唐天神像’。これは室町時代に禅宗の僧たちがはじめたもので、天神さまは頭巾をかぶり中国の道服を身につけ、手に梅枝をもつ姿で描かれている。この像は禅宗普及に一役買った。

梅は中国江南の地から日本に伝わったといわれている。その中国で梅を愛したのが北宋の文人林和靖(りんなせい)、この詩人は西湖孤山に隠棲し‘梅を妻とし鶴を友として’暮らした。曽我蕭白(1730~1781)の林和靖を描いた屏風は強いインパクトをもっている。こんなに巨大で生命力みなぎる梅は見たことがない。枝は自由にのび、そしてしなやかに曲がり、そこに花が美しく咲いている。

尾形光琳(1658~1716)の水墨画‘竹梅図’はお気に入りの絵。絶妙に配置された竹とささっと描かれた感じの梅のフォルムが心をとらえて離さない。これを所蔵する東博は2,3年に一度くらいの頻度で展示しているが、なるべく見逃さないようにしている。

昨年、一昨年と2年連続で伊藤若冲(1716~1800)の回顧展を体験し、梅の絵をトータルで7点みた。梅単独で描かれたものが5点、松竹、鸚鵡と一緒なのが2点。ここでとりあげた梅だけの絵は小品ながら、画面左からすっとでてきてシャープに折れ曲がる枝が目を釘付けにする。

|

« 日本の美 紅白梅! 梅をモチーフにした工芸の美(2) | トップページ | 日本の美 紅白梅! 広がる梅ワールド(4) »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: 日本の美 紅白梅! お気に入り水墨画(3):

« 日本の美 紅白梅! 梅をモチーフにした工芸の美(2) | トップページ | 日本の美 紅白梅! 広がる梅ワールド(4) »