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2011.03.12

岡本太郎に惹かれるのは絵画ではなく彫刻!

2465_2            ‘ノン’(1970年)

2466_2     ‘午後の日’(1967年)

2467_2     ‘手ー赤’(1981年)

2468_4         ‘電撃’(1947年)

昨日、東北・関東が巨大地震に見舞われ、津波や家屋の倒壊により多くの人命が失われました。被害に会われた方々に心からお悔やみ申し上げます。そして、避難所で悲しみにくれる人たちに十分な支援物資が届けられ、仮設住宅が一日も早く建てられることを切に願っております。

東近美で行われている‘岡本太郎展’(3/8~5/8)をみたのは10日。一日の違いで隣の方ともども帰宅難民になるのを免れた。岡本太郎が生まれたのは1911年。で、今年は生誕100年。‘節目の記念展は出かけるべし!’はMy‘展覧会鑑賞五訓’のひとつ。

出動はするが、楽しみの中心は絵ではなく彫刻やオブジェ。正直いって岡本太郎の絵に対する関心は4年前から急にしぼみ、今は2点を除いて心が動かされない。

最初の部屋にお気に入りの彫刻が沢山出迎えてくれた。‘ノン’は河童のイメージ。三角目とギザギザ歯は‘ゲゲゲの鬼太郎’にでてくる妖怪とも親和性があり、その毒気のある表情はとにかく楽しい。もうひとつつの‘河童像’はユーモアがあり、ゆるキャラ風。

可愛さ一番は‘午後の日’。奇怪なパフォーマンスがイメージされる芸術家、岡本太郎だが、その素顔は案外こんなところにあるのかも。照れ屋だから、純朴なところは見せたがらないが。

川崎市岡本太郎美に展示してあるオブジェ‘手ー赤’、‘手ー青’とか‘手の椅子’は造形的にみるとすばらしい作品。手のひらに顔をつくったり、手そのものを椅子に変えてしまう発想は並みのアーティストからは生まれてこない。岡本太郎の作品で真に価値があるのは二次元平面の絵画よりはやはり立体のほう。そこには豊かでのびのびとした造形力が十二分に発揮されている。

岡本太郎の絵画を05年から07年にかけて熱心にみたが(拙ブログ05/8/307/5/1207/6/14)、 見るたびに熱が冷めていった。その理由は対象のフォルムが角々し、鋭角的な線が目立ち柔らかい曲線が少ないから。

1947年に描かれた‘電撃’(07/8/21)と‘森’(06/12/30)は直線的なところが比較的少なく丸みのある造形が多いため、魅了されている。06年に発見された‘電撃’は男の顔と岩がダブルイメージになっていることと稲妻を表す鮮やかな赤い流線型が眼に焼きつく。

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