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2011.03.15

小林清親の光線画はお好き?

2480_2            ‘開花の東京両国橋之図’(1880年)

2477_2     ‘東京新大橋雨中図’(1876年)

2479_2     ‘今戸橋茶亭の月夜’(1877年)

2478_2     ‘猫と提灯’(1877年)

太田記念美で開催中の‘小林清親展’(3/1~3/27)を楽しんだ。明治のころ活躍した小林清親(1847~1915)の回顧展を体験するのははじめて。作品は全部で83点あり、展示替えなし。

光と影を強調した‘光線画’という西洋風の新しい浮世絵を生み出した小林清親(きよちか)は徳川幕府の御家人だった。徳川幕府が倒れたあと慶喜とともに駿府に下っていたが、28歳のとき東京に戻ってきて絵を描くようになる。そして、写真や西洋画や日本画を学び、2年後に光線画の風景画で一躍有名になった。

西洋のおけるジャポニズムへ関心がむかっていたとき出会ったのが‘開花の東京両国之図’。ホイッスラーの‘ノクターン 青と金色’(拙ブログ08/12/17、テート・ブリテン)は誰がみても清親のこの絵に影響を受けて描いたものであることはわかる。縦長の画面なので高さが感じられ、黒いシルエットで描かれた橋や人々に次第に近づいていくような錯覚を覚える。

‘東京新大橋雨中図’を最初にみたのは横浜美術館。傘をさした後ろ姿の女性に大変魅せられ、以来My‘好きな風景画’の上位にランクづけしている。こういう構図のとりかたはすぐにも思いつきそうにもみえるが、これほど見栄えのする橋の光景を描いた絵はそうない。

‘東京名所図’シリーズには光と影が強く印象づけられる絵がいくつもあるが、‘今戸橋夕景’もお気に入りの一枚。水面に映る部屋の明かりや橋脚を見入ってしまう。

猫の絵で思わず足がとまったのが2点ある。提灯に逃げ込んだ鼠の尻尾をつかんだ猫をじつにリアルに描いたものとカンバスに描かれた鶏に猫が飛びかかる‘カンバスと猫’。ユーモラスな絵は猫だけではない。収穫は世相を風刺したポンチ絵。思わず笑ってしまい、ニヤニヤしながら隣の方と絵解き。見てのお楽しみ!

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コメント

結構面白い話でしたよね。

投稿: 新世紀ヱヴァンゲリヲン 同人誌 | 2011.03.16 10:49

to 新世紀エヴァンゲリヲン同人誌さん
はい、ポンチ絵はおもしろいです!?

投稿: いづつや | 2011.03.16 12:48

こんばんは。
これ招待券があるので近いうち行きますって、美術館やっているのですか?
明治の浮世絵というか新版画というのも面白いですよね。
しかし江戸東京も、当分の間展覧会やらないというし、どうなるんでしょうかね。

投稿: oki | 2011.03.16 21:13

to okiさん
この展覧会をみたのは10日ですから、地震の
あと開催しているかわかりません。来週まとめ
ていくつか美術館めぐりする予定ですが、事前
にチェックしていたほうが無難ですね。

投稿: いづつや | 2011.03.16 22:59

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