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2011.03.22

癒しのアートにつつまれて! 仏像

2499_2      平等院 定朝作‘阿弥陀如来坐像’(1053年)

2500_2        広隆寺 ‘弥勒菩薩半跏像’(7世紀)

2501_2        中宮寺 ‘菩薩半跏像’(7世紀)

2502_2     興福寺 ‘阿修羅’(734年)

最近は国内を旅行する機会が少なくなっているが、大地震とそれによって引き起こされた想像を絶する津波が東北・関東にもたらした甚大な被害や福島第一原発の容易ならざる事態を映像や新聞の写真でみるにつけ、今すぐにでも京都や奈良へでかけ仏像の前でずっと祈っていたくなる。

こういうときにすぐ思いつく仏像はある程度絞られる。とにかく穏やかな顔をしている仏さんとか静かでやさしい雰囲気をもった仏像の前に立ちたい。宇治平等院へはまだ一度しか行ってないが、鳳凰堂にある国宝‘阿弥陀如来坐像’の非常にはっきりした顔立ちは目に焼きついている。金色といい安定した形といい、その穏やかで調和のとれた阿弥陀さまの姿をみていると気持ちが自然と落ち着いてくる。

微笑みの仏像として有名なのが広隆寺と中宮寺にあるもの(いずれも国宝)。二体とも本物をみたのはもう随分前のことだが、その高い芸術性が感じられる造形はいつまでも体の中に残っている。‘弥勒菩薩半跏像’は7世紀前半、朝鮮から伝来した新羅仏という説が有力。右膝に肘を立てて細い指を頬にあてる姿はとてもやさしく、そしてかぎりなく美しい。

新羅仏にくらべると中宮寺にある‘菩薩半跏像’はいくぶん丸みをおびた顔をした日本オリジナルの微笑み像。その表現はより優美で写実的になり、像の前では心が静かに浄化されいくようだったことは今でもよく覚えている。この二つの半跏像は世界に誇る日本の宝ではなかろうか。

興福寺の‘阿修羅’(国宝)をみていると本当に癒される。2年前東博にやってきて大勢の観客を集めたが、地元奈良へ帰ってからは新装された国宝館に飾られ、相変わらず存在感抜群の姿で人々に感銘を与え続けている。今は阿修羅にひたすら祈りたい。

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コメント

いづつやさん、はじめまして。
いつも楽しく拝読しております。
メロンパンといいます。
初めて書き込みいたします。
東日本大震災で被災された方々のことを考えると、本当に祈りたくなる心境ですね。
私は京都と奈良を巡るのが好きで、先日、広隆寺の弥勒菩薩半跏思惟像を拝観してきました。
柔和で優しい顔立ちに癒されました。
いづつやさんの言葉どおり、まさに日本が世界に誇る至宝ですね。

投稿: メロンパン | 2011.03.25 22:39

to メロンパンさん
はじめまして。書き込みありがとうござい
ます。

広隆寺の微笑み像は本当に心が癒されますね。
西洋の聖母子同様、ずっとこの像の前で祈っ
ていたいです。

これからもよろしくお願いします。

投稿: いづつや | 2011.03.26 11:59

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