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2011.03.25

極上の‘ボストン美術館浮世絵名品展’! 歌麿

2513_2          ‘青楼仁和嘉女芸者 茶せん売 黒木売 さいもん’

2511_2     ‘大川端夕涼’

2512_2     ‘台所’

2514_2            ‘覗き’

ボストン美が所蔵する浮世絵の里帰り展は4月千葉市美でみる予定だったが、計画停電の影響で展示が休みになったりする可能性があるので、今確実にみれる山種美に変更することにした。

ボストン美の浮世絵名品展(2/26~4/17)は2回目。前回は08年江戸東博であった(拙ブログ08/10/16)。ボストン美にある浮世絵は色がよく残っており、浮世絵の楽しさを存分に味合わせてくれることはわかっているから、展示室に足を一歩踏み入れたらすぐ‘みるぞ!モード’にスイッチが入る。

今回は鳥居清長、喜多川歌麿、東洲斎写楽を軸にした構成。まずはお気に入りの歌麿から。作品は全部で51点。図録にはほかの会場で展示されたものが5点載っている。これに前回の7点を加えると歌麿はトータル63点公開されたことになる。1点々見ごたえがあるから、歌麿の魅力を200%感じることができた。

いくつも収穫があったなかでとくに魅せられたのをあげてみると。美人画でいいのは3美人の‘青楼仁和嘉女芸者’、雲母摺の地に浮き上がるはっきりした顔立ちの芸者に心を奪われる。そして、賑やかな宴席‘大名屋敷の山東京伝’や奥行きのある構図がすばらしい‘琴棋書画’にも吸い込まれる。

3枚続きの‘ワイドスクリーン‘大川端夕涼’の見所は川に浮かぶ舟の明かり。墨のグラデーションのなかぽっと照らすうす朱色がえもいわれず美しい!是非ご自分の目で。

歌麿の絵で楽しいのは風俗画。その代表作の一つが‘台所’。じっとみつめてしまうのは右のほう。頭に手ぬぐいをした女はほっぺをふくらまして火吹き竹で竈(かまど)の火を熾している。そのそばにいる女の顔がじつにリアル。どんどんでてくる煙のまえでは皆こんな顔をなる。‘ああー、眼をあけてられないわ’

‘覗き’は一度メトロポリタン蔵をみたことがある。鏡で化粧する母親に幼子が近づき、‘おかあたん、まだァー’。‘まだなのー’と母親は舌をべろべろさせている。なんとも愛らしい親子の風景。歌麿の心根は本当にやさしい。

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