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2011.03.02

日本の美 紅白梅! 琳派にみる梅の絵(1)

2430_2     尾形光琳の‘紅白梅図屏風’(18世紀前半)

2431_2           酒井抱一の‘梅樹文様小袖’(18~19世紀)

2433_2     酒井抱一の‘四季花鳥図屏風’(左隻 部分 1816年)

2432_2       中村芳中の‘草花図色紙 一月白梅’

シリーズ‘日本の美’の第三弾は今が見ごろの梅。熱海のMOAで恒例行事となっている国宝‘紅白梅図屏風’の公開情報(3/23まで)が新聞の展覧会案内に載っていたし、先々週だったかTVのニュースで水戸偕楽園の梅の開花が報じられていた。桜の花見は数えきれないほど行っているが、梅の名所へ出かけたのは後にも先にも偕楽園しかない。それも一度だけ。

本物の梅をみる機会は本当に少ないが、絵画や工芸品の鑑賞を通して梅は桜や紅葉同様、身近な存在として心の中にある。今年に入ってからも、記事にするタイミングを失っしたが出光美で開催中の‘琳派芸術展’や畠山記念館の‘酒井抱一展’に出かけ、前期に登場した尾形光琳(1658~1716)や酒井抱一(1761~1828)が描いた梅の絵を楽しんだ。後期についても近々足を運ぶことにしている。

日本画で梅の絵というと大方の人が光琳の‘紅白梅図屏風’を思い浮かべるのではなかろうか。これほど有名な絵だが、まだ3回しかみてない。視線がまず向かうのが右隻の若々しく描かれた紅梅。梅樹の根元の形がおもしろい。変ないいかただが、土木工事現場で作業靴をはいたオッサンがこういう極端な外股姿で立っているのをよくみかける。

様式化された文様としては‘光琳梅’よりは真ん中の‘光琳波’をみているほうが楽しい。この流水模様はいつまでみていても飽きない。柔らかくて変幻自在に変化する見方をかえればとっても前衛的なフォルムが江戸時代を生きた絵師の手から生まれたというのがすごい。着物文化に支えられた日本の洗練されたデザイン力がこういうところに現れている。

酒井抱一の梅の絵で最も魅了されているのは‘梅樹文様小袖’(国立歴史民族博)。この小袖はとにかく見ごたえがある。まさに‘紅梅だ!’という感じ。白梅のお気に入りは‘四季花鳥図屏風’(陽明文庫)。下に積もった雪に呼応するかのように枝ぶりのいい白梅が美しい花を咲かせている。‘四季花鳥図’をみるたび抱一に惚れ直す。

たらしこみが好きな中村芳中(?~1819)にいい梅の絵が2つある。12ヶ月の草花を描いた色紙の最初にでてくる‘白梅’(細見美)。もうひとつは千葉市美蔵の花がもっと沢山ある‘白梅図’。こちらはなんだか盆栽をみている気分になる。

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コメント

MOA美術館は平成24年末まで有効の招待券がありまして、いつ行こうか思案中です。
梅が終わると桜ですね、山種が移転して桜展覧会なくなったと思ったら、「櫻、桜、サクラ」なる展覧会が池袋西武で。五百円、行かなければー。

http://www.nhk-p.co.jp/

投稿: oki | 2011.03.04 23:41

to okiさん
梅はあと4回とりあげます。
池袋西武のさくら展はボストンに
ある広重の浮世絵の色が気になり
ます。

投稿: いづつや | 2011.03.05 15:17

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