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2011.02.17

ゴヤの代表作‘マハ‘と’カルロス4世の家族’!

2385     ‘裸のマハ(上)’(1800年) ‘着衣のマハ(下)’(1805年)

2387     ‘サンタ・クルース公爵夫人’(1805年)

2384_2     ‘カルロス4世の家族’(1800年)

2386            ‘ホベリャーノスの肖像’(1798年)

ゴヤというと二つのマハ。4年前はパスしたので今回は久しぶりにじっくりみた。心がザワザワするのはやはり‘裸のマハ’。その豊満な肉体にクラっとし挑発されている気分にだんだんなるから、あまり長くはみれない。で、‘着衣のマハ’のほうに視線を移すことにしている。

美術の教科書に載っているような名画の鑑賞は美術がちょっと好きな人にとっても、絵画に没頭している人にとっても、人生におけるひとつの出来事であることは確か。ゴヤの‘裸のマハ’はダ・ヴィンチの‘モナリザ’、ボッティチェッリの‘ヴィーナスの誕生’、レンブラントの‘夜警’、ベラスケスの‘ラス・メニーナス’などと同様、そんな思いのする絵である。

‘着衣のマハ’は裸のイメージをすぐリセットできるわけではないが、じっとみていると白いパンタロン、刺繍入りのジャケットを身にまとい長椅子に横たわるマハがとても愛らしくおもえてくる。そして、頬を赤くし、口紅をつけ目いっぱいの化粧をしているのも心を惑わせる。

ビッグニュースをひとつ。この‘着衣のマハ’は今秋、なんと日本にやってくる!もうすぐ正式発表されるはずだが、マドリードの現地日本人ガイドさんも知っているのだからこの話はだいぶ知れ渡っている。出品される展覧会は西洋美術館で開催される‘プラド美所蔵ゴヤ展’(10/22~1/29)。日本でこの絵が公開されるのは2度目。西洋美では1972年にも‘ゴヤ展’が行われ、このとき‘裸のマハ’と一緒に展示された。およそ40年ぶりの公開である。楽しみ、楽しみ!

前回とても魅了されたのが‘サンタ・クルース公爵夫人’。またメロメロになった。この21歳の若い夫人はフィギュアスケートの浅田真央ちゃんを連想させる。当時その美貌は有名で‘微笑の美女’といわれていた。スペイン絵画における女性画ではこれとベラスケスの‘鏡を見るヴィーナス’に最も惹かれている。

ゴヤが首席宮廷画家に任命されたあと、1年の歳月をかけて描いたのが‘カルロス4世の家族’。見事な家族肖像画である。王室の家族たちを素のままで描いているのがいい。存在感NO.1はなんといっても中央で傲然と胸をはる王妃マリア・ルイーサ。王族の気品などまったく感じられず、強欲で虚栄心の塊のような顔をしている。

そして、隣にいるカルロス4世はまるで暢気な父さんのイメージ。このひとのよさそうな王は腕っ節だけは強かったようで、若いころはマドリードの下町で派手な喧嘩をやったらしい。父に比べると左から2番目のフェルナンド皇太子は性格が悪そう。現に、ナポレオンが失脚したあと王位に再びついたときは酷い圧政をはじめる。

男性の肖像では‘ホベリャーノス’が大変気に入っている。この人物は自由主義を信奉する政治家でこの絵は法務大臣のときに描かれたもの。政務机に寄りかかり、その憂鬱そうな表情をみせる姿はなにか親近感をおぼえる。

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