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2011.02.06

刺激的なダリの作品にアドレナリンがドッとでた!

2339_3        ‘窓辺の少女’(1925年)

2340_2     ‘大自慰者’(1929年)

2342_2           ‘見えない男’(1929年)

2341_2     ‘永遠の謎’(1938年)

ゴヤとともに今回のマドリード美術館めぐりで重点鑑賞画家にしていたのがダリ(1904~1989)。念願の柘榴とトラの絵をティッセンで目のなかにおさめた、次はソフィアセンターでダリワールド、パートⅡ。必見リストはダリの絵で埋め尽くされているので気がはやる。

作品はルーム206(日本の3階)で追っかけ画12点が全部みられるものと思っていた。実際は、この部屋で終わりでなく、彫刻やコラージュ風のオブジェを含むダリ作品はこの階の各部屋に分散して展示してあった。その数はおよそ25点。

ダリのシュルレアリスム以前の作品で関心が高かったのが‘ルイス・ブニュエルの肖像’、‘窓辺の少女’、‘背中を見せて座る女性’。‘窓辺の少女’のモデルはダリの妹。画面には静けさが漂っており、少女は窓にもたれかかり穏やかな海をなにげなしにみている様子。窓のカーテンと衣服のしわのリアルな質感描写にじっと見入ってしまう。

206室に展示してあるシュルレアリスムの絵は圧巻だった。その刺激的でシュールな世界につつまれ快感モードは全開!アドレナリンがドドッとでてきた。最もみたかったのが幻覚的な雰囲気の漂う‘大自慰者’。視線がまず向かうのは化粧品会社の宣伝ポスターにでてくるような女性の顔と肩。画面の大半を占めるのはダリ自身の横向きの頭部。髪はきれいに分けられ、瞳のない目には長いまつげが細い線で引かれている。

鼻の下から口にかけて大きなイナゴがいる。もう死んでいるのか体のまわりをこれまたお馴染みの蟻が忙しく動き回っている。この顔オブジェがあるのは広い台地。遠くの地平線にいたるまで視界を遮るものはなにもない。地面に長くのびる3人の人物とダリの大きな鼻の影をみているとデ・キリコの絵がふと目の前をよぎった。

ダリの絵というとダブルイメージ。二つの絵が目を楽しませてくれる。拡大画像でどうぞ。‘見えない男’は長くのびた体が腰のあたりで分断されているので、上半身とか下半身だけじっとみていると全体像のダブルイメージがつかめない。でも、ダリの仕掛けは巧妙だから、どうしても下の青い燭台みたいなものに強く引きずられて、その先端に男の白い手があることに気づかない。また、下のほうにも幽霊みたいだが足の指の先がみえる。これに比べると顔や腕は楽。

‘永遠の謎’はダブルイメージをこえた上級マルチイメージが表現された絵。この絵が展示されたとき、カタログで6通りの読み方が解説された。

1.頬杖をついて横になっている男
2.テーブルの上に乗っているグレーハウンド犬
3.左向きに走るグレーハウンド犬
4.大きな石のような顔をして髭をはやした男の顔
5.果物の盛られた鉢とマンドリンのある静物
6.小さく後ろ姿で描かれた座る女と船のある浜。

おおよそイメージできるのは1、3、4。全部読まれた方には上級者認定状とメダルが
ダブルイメージ愛好会から届くことになっている。

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