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2011.02.08

ルネサンス絵画の傑作が並ぶプラド美術館!

2349_2           ラファエロの‘魚の聖母’(1514年)

2350_2          ラファエロの‘枢機卿の肖像’(1511年)

 2348_2     フラ・アンジェリコの‘受胎告知’(1426年)

2351_2          デューラーの‘アダムとイヴ’(1507年)

どのツアーでもマドリード観光にはプラド美術館の見学が必ず入っている。人にもよるだろうがスペイン旅行の楽しい思い出というと、マドリードのプラド、バルセロナのガウディ、そしてグラナダのアルハンブラ宮殿をあげる人が多いのではなかろうか。

普段は絵画にあまり縁のない方はプラドに入館したら、とりあえずはベラスケスの‘ラス・メニーナス’とゴヤの‘裸のマハ’だけは話のタネに見ておこうということになるにちがいない。今回の鑑賞時間は1時間半。このくらいあると時間をあまり気にせずガイドブックに必見マークがついている名画を楽しむことができる。

でも、美術好きにとってはあれもこれもみないといけないから館内ではとても忙しい。作戦は二段構え、必見リストに載せている絵が首尾よく全部みれればよし、もし時間が足りなかった場合は翌日に再訪問。結果的には、2回の見学になった。トータル3時間半。‘これぞ、プラドの名画!’を目いっぱい紹介したい(10回)。

07年のときとりあげた作品とはできりだけかぶらないものを選んだ。今回2日にわたって所蔵品をじっくり見みたが、やはりここはすごい美術館。魅了される絵が本当に沢山あるから、西洋絵画を見たぞ!という気になる。数の多いベラスケスとゴヤらのスペイン絵画に目を奪われがちだが、スペイン以外の作品にも思わず足がとまるのが数えきれないほどある。

イタリアルネサンスで目を楽しませてくれるのがラファエロ(1483~1520)。弟子たちの手がはいるのもあるが全部で4点。再会を楽しみしていた‘シシリアの苦難’はなぜか展示されてなかった。お気に入りは祭檀画の‘魚の聖母’。イエスを抱くやさしい聖母の姿をみていると自然と心が落ち着く。

題名は左で魚をもっているトビアスという若者の話に由来している。トビアスは旅路で大天使ラファエロに付き添われて一匹の魚をとらえ、その胆汁を失明している父親に飲ませた。すると、奇蹟がおこり目がみえるようになった。これはユダヤの古い物語。

ラファエロの肖像画のなかで‘枢機卿の肖像’に大変魅せられている。4年前はすでにみているのでさらっと流したが、今回は枢機卿の着るケープの鮮やかな紅色と裾の白の対比を食い入るようにみていた。

前回とりあげたフラ・アンジェリコ(1395~1455)の‘受胎告知’(拙ブログ07/3/22)をまた選んだのはあるものをしっかり目に焼き付けたから。聖霊の鳩が飛んできた道筋を示す金色の光線が左上から斜めにのびているが、そのはじめのところに父なる神の手がみえる。この手をじつはみたかったのである。

昨年、フィレンツェのサン・マルコ美で‘嘲弄されるキリストと聖母と聖ドメニコ’に描かれた平手打ちを加えたり棒で殴りつけたりする手に衝撃をうけた(10/2/19)。そして、マグリットのシュールな絵に登場する手はこれに霊感を受けたことを直感する(10/4/14)。で、以前は見逃していたこの受胎告知にでてくる神の手をしげしげと眺めていた。

ここへ来るたびに強く印象づけられるのがデューラーの美しい‘自画像’(07/3/24)と‘アダムとイヴ’。それにしてもこのアダムとイヴは背が高い。ドイツ人は大きいから、つい身近な人間をイメージして二人を長身にしたのであろう。

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コメント

プラド美術館は、アルバ公爵家所蔵だったフラ・アンジェリコの『ザクロの聖母』と『聖アントニウスの葬儀』を獲得したそうです。

色が大変美しく、保存状態もいい『ザクロの聖母』の獲得は、すでに欧米ではニュースになっているようですよ。

http://www.elmundo.es/cultura/2016/01/15/5698c43e268e3eab788b45a0.html

投稿: ケンスケ | 2016.01.21 22:45

to ケンスケさん
いつも情報ありがとうございます。‘ザクロの聖母’
、いいですね!これは手元の美術本に載ってません。
見たくなりました。

プラド美へ行くとするとだいぶ先になりますが、
そのときは、このフラ・アンジェリコと2010年
に発見されたブリューゲルの‘聖マルティンのワイン
祭り’を真っ先にめざします。

投稿: いづつや | 2016.01.21 23:54

いづつやさんがマドリードに行かれる時、プラドの『モナリザ』もご覧になってきてください。

というのは他の模写と違い、プラドのものはオリジナルと並行して弟子が描いた作品とのことです。

以下のURLをご覧ください。

http://www.nicozon.net/watch/sm/16859216

投稿: ケンスケ | 2016.04.14 23:09

失礼しました。

以下のURLをご覧ください。

http://www.nicozon.net/player.html?video_id=snw_dmlkZW9faWQ9c20xNjg10TIxNg%3D%3D...0

投稿: ケンスケ | 2016.04.14 23:16

たびたびすみません。上記のURLで検索する必要があります。「プラド美術館 モナリザ」と入れてください。

投稿: ケンスケ | 2016.04.14 23:19

to ケンスケさん
プラドの‘モナリザ’は以前おっしゃっていたもの
ですね、テイクノートしときます。いつも情報
ありがとうございます。

投稿: いづつや | 2016.04.15 01:41

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