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2011.01.25

サプライズ200%の‘歴代沈壽官展’!

2287_3        十ニ代沈壽官の‘錦手菊花浮上総飾三足花瓶’

2288_2     十二代沈壽官の‘錦手ネズミを見つめる母娘像’

2289_2        十四代沈壽官の‘白薩摩浮彫雲気文大花瓶’

2290_2        十五代沈壽官の‘薩摩七宝伏香爐’

今年は出だしからいいやきもの展に遭遇する。現在日本橋三越で開催中の‘歴代沈壽官展’(1/19~31)も期待値を大きく上回るすばらしいものだった。20日に出かけたのだが、会場は品のある白薩摩の美しさに惹かれてやってきたひとたちで大賑わい。やはり沈壽官家のやきものは特別な感じがする。

感想を書く前にこのあとの巡回先のことを。
・福岡三越:2/8~2/13
・名古屋栄三越:3/23~3/28

作品数は100点、そのうち7割が中興の祖といわれる十二代沈壽官(1834~
1906)の作品で、十三代が6点、十四代が4点、十五代が10点展示されている。今回なによりも嬉しいのが十二代の白薩摩をこれほど沢山みれたこと。‘錦手四君子図蓋透彫角型香炉’に施された正確な彫りに、2年前江戸東博の‘薩摩焼展’(拙ブログ09/2/25)でみたとき同様目が点になったが、最も心を打ったのは浮上の作品‘錦手菊花浮上総飾三足花瓶’。

過去数回みたことのある同じ題名がついた三の丸尚蔵館のものと一緒に並んでいたが、好みは竹籠の白が多くみえるこちらのほう。そして、竹籠の質感がよくででており、象牙のような印象を与える‘錦手牡丹菊図竹籠形浮彫花瓶’の前にも長くいた。

捻り物といわれる人物や動物の置物もいっぱいでていた。布袋像、観音像、象、犬、牛、虎などはよくお目ににかかるが、鐘をもつ弁慶ははじめてみた。肩の力がぬけじっとみてしまうのが‘錦手ネズミをみつめる母娘像’。ネズミを狙っている猫の姿は日常生活でみられる光景そのもの。

薩摩焼の陶工、沈壽官の名前は司馬遼太郎の小説‘故郷忘じがたく候’や‘街道をゆく’で知った。この人が十四代。司馬遼太郎は大好きな作家でこれまで作品はほとんど読破しているが、‘故郷忘じがたく候’は心を揺すぶる一冊。4点あるうち、見事な浮彫の文様が中近東のやきものを連想させる‘白薩摩浮彫雲気文大花瓶’に大変魅了された。

51歳の十五代は才能がますます開花するという感じ。10年につくられた作品10点はどれも惚れ惚れするくらいすばらしい。その高い彫りの技に驚かされる‘薩摩七宝伏香爐’や‘薩摩菊総浮彫香爐’などを立ち尽くしてみていた。このやきもの展は一生の思い出になる。三越に感謝!

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コメント

時差で誠に恐縮です・・・

サグラダ・フアミリアで
今井兼次室 は、みられましたか?

投稿: Baroque | 2011.01.26 19:04

to Baroqueさん
サグラダ・ファミリアで今井兼次室の情報は
ありませんでした。

投稿: いづつや | 2011.01.26 23:26

こんばんは。身内に不幸があり、ちょっとご無沙汰です。
三越のこの展覧会よかったですね!
15代がちょうど来場されてまして、図録サイン会やってました。
12代が素晴らしかったのですね。
しかし、江戸博の薩摩焼展を思いだされるとはさすがいづつやさん!
僕は展覧会を忘れてました。
しかし今年は焼きものの良い展覧会が多いですよね。
今日智美術館行って、鈴木藏の志野に歓心してたら、そごうの焼きもの展覧会の招待券が置いてあったので行かなくてはとー。金沢文庫の運慶も行かなくてはならないですし、嬉しい悲鳴。

投稿: oki | 2011.01.27 22:45

to okiさん
ご愁傷様です。
沈壽官展は本当にすばらしいですね。20日に
これをみてそのあとサントリーでまたマイセン
磁器の名品に遭遇しました。やきもの好きに
とってはたまらない一日となりました。

徳田八十吉展もいいですよ。金沢文庫の運慶展
は地元での開催ですが、2/9出動の予定です。

投稿: いづつや | 2011.01.29 00:11

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