ガウディと伊東豊雄がグラシア通りで曲線の響き合い!
バルセロナ観光のハイライトは何といってもはガウディがつくった建築物。サグラダ・ファミリア、グエル公園、カサ・ミラ、カサ・バトリョがツアーの定番コース。カサはスペイン語で家のこと、ミラ、パトリョは人の名前。市内の中心地、グラシア通りにあるこの二つの邸宅は前回ともにバスの中からみるだけだったが、今回はミラ邸を交差点の反対側からじっくりみて、写真もバッチリ撮った。
ここは現在4家族が住んでいるそうだが、大勢の観光客がやってくる世界遺産のなかで生活するのはどんな気分だろうか?入り口の近くから鋳鉄製の手すりに施された装飾をみていたら、乾燥させた北海道産の昆布を連想した。なかに入れるのだが、またしても時間がない。
カサ・バトリョはここから海側へ500mくらい行ったところにある。幸運にもバスの席が邸宅のほうにあったので停車中にカメラにおさめた。前回はうまく撮れなかったが、この度は大成功。ぱっと見はミラ邸よりずっとファンタジックな感じで心が踊る。窓の手すりの意匠はあの‘オペラ座の怪人’が被っている白マスクのイメージ。ここは人が住んでおらず、内部が見学できるようだ。
カサ・ミラを反対側の歩道からみていたら、ガイドさんがすぐ右のところに日本人建築家、伊東豊雄(1941~)が設計したマンションがあることを教えてくれた(写真の真ん中)。伊東豊雄の建築物には大いに関心を寄せているので(拙ブログ06/12/14)、素早く反応。外観の横にのびる曲線が縦に連続するデザインは七夕のとき笹につける切り紙みたいである。
バルセロナはスペインの経済の中心だから、建築にも斬新なものが多い。4年前、モンジュイックの丘から街全体を眺めたのだが、一際目をひく砲弾のような形をした建物が遠くにみえた。05年の秋に完成した水道局ビルとのこと。すごく惹かれたが、そのときは縁がなかった。が、今回はうまいことに近くを走ったバスの中からとエレベーターであがったサグラダ・ファミリアの塔からみることができた。
この34階建てのビルは高さが142mあり(バルセロナで3番目の高さ)、夜は赤や青でカラフルにライトアップされるらしい。設計したのにはフランス人建築家、ジャン・ヌーベル(1945~)。砲弾のような形は一度行ったことにあるのこぎり山のモンセラットの岩から霊感を得たという。次回バルセロナに来ることがあれば、最接近してみたくなった。
グエル公園(07/7/17)では、再び色鮮やかな粉砕タイルで装飾された曲がりくねったベンチに腰をかけたり、‘ドラゴン’(07/3/16)のまえで写真を撮った。ここはいつも楽しい気分になる。4年前との違いは物売りが増えたこと。地べたに布を敷き、フラメンコの踊り子の置物やスカーフなどを売っている。
おもしろいことに買っている人も結構いる。観光客は沢山いるのにお土産店がないので、つい買ってしまうのだろう。違法商売だから買う側も罰せられるが、そんなことはお構いなし。男たちは警察がくるとさっと商品を隠し、しばらくするとまたぞろはじめる。いい商売を考えついた。
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