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2011.01.25

世界遺産 タラゴナのローマ遺跡群&エルチェのヤシ園を訪問!

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2283_2     タラゴナのラス・ファレラス水道橋

2284_2     ローマ円形競技場

2285_2            エルチェのヤシ園

はじめて行くタラゴナはバルセロナからバスで2時間くらい走ったところにある。ここはローマ人によるイベリア半島支配の拠点。紀元前218年に築かれてから、600年栄え、紀元前1世紀には100万の人口がいた。皇帝アウグストゥスも休養で訪れている。古代ギリシャ、ローマの話はライフワークだから、世界遺産に登録されているこのローマ遺跡群への期待値は高い。

が、タラゴナの街に入る少し前、高速道路に設けられた眺望ポイントからみたラス・ファレラス水道橋は残念ながら現在工事中。2層アーチ式で、セゴビアに次ぐ規模の水道橋なのだが、これでは橋全体の壮大さがうかがえない。最終日のマドリード自由行動ではオプションで用意されていたセゴビア観光に参加しなかったから、この水道橋はしっかりみたかったのだが。

‘海のテラス’と呼ばれる写真場所から地中海を背景にして撮った円形競技場は想像していたものより小さい感じ。でも、1世紀ごろに建てられたときは1万人を収容したというから、当時はもっと広かったのかもしれない。こういう遺跡をみるとローマ帝国が広大な地域を支配していたことを実感する。

バレンシアからアンダルシア地方のグラナダをめざしてバスは約535km、6時間45分くらい走り続けるのだが、途中世界遺産のエルチェのヤシ園に立ち寄る。エルチェの場所は地図の一番下のところ(字が小さいので拡大図で)。人口22万人のこの街のヤシ園はヨーロッパ最大規模を誇り、ナツメヤシの木は30万本以上あるという。

8世紀初め、スペイン、イベリア半島は北アフリカからの新興イスラム教徒に征圧された。アラブ人が食料を確保するのと台地を乾燥から守るため故郷の北アフリカからもちこんだのがナツメヤシ。12世紀ごろアラブ人は本格的なヤシ園の整備にのりだし、彼らの高度に発達した灌漑システムにより大量のナツメヤシが植えられた。こうしてナツメヤシを利用した北アフリカの農業システムがヨーロッパに移植された。

13世紀なかば、エルチェを奪還したキリスト教徒が真っ先に行ったことは保護令を出してヤシ園を守ることだった。ヤシ園はエルチェの生活のなかにとけこみ、文化のバックボーンになっていく。

ヤシは成長が遅く、1mくらいの大きさになるのに7、8年かかるそうだ。20mをこすような立派な成木になるにはゆうに30年以上かかる。ほとんどの場合、幹は分かれることなくまっすぐ1本の姿で空をめざすが、中には例外もあり、ヤシ園を代表する‘皇帝のヤシ’のように1本の幹から7本の腕をのばすヤシの木もある。

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コメント

マドリッド近くに2層アーチの水道橋が、あるとは
全く知りませんでした。セゴビアの水道橋しか知らないので勝手にセゴビアは憧れでした。アラブの砂漠出身の支配者は高度の技術で水を支配できてましたのね。ヤシのお話も、新鮮です。

投稿: Baroque | 2011.01.26 23:44

to Baroqueさん
次回のスペインはセゴビアの大水道橋へ出か
けてみたいです。オプションツアーに参加した
人の話をきくとすごいいいらしいです。

大きく育ったヤシの木は日陰をつくり地面の温度を
下げますし、ヤシの木に囲まれたところにぶどう、
オレンジ、レモンなどが栽培されました。
アラブ人は知恵をしぼって農業システムをつくっ
たのですね。

投稿: いづつや | 2011.01.27 17:19

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