英国高速鉄道新車両 日立が1兆円受注!
12月29日の新聞に英国高速鉄道プロジェクトで日立が新型車両を納入する受注契約を結ぶことになったという記事が載っていた。
パリ~ロンドンのユーロスター(拙ブログ10/12/12)を体験したばかりだから、このニュースはとても興味深い。
受注金額は1兆円、ロンドン~マンチェスター間など主要路線の車両を30年間に
1400両納入するという。
日立と英国運輸省の関係は09年にはじまっている。日立製車両を使った国内初の高速鉄道が12月14日に開業し、ロンドン~ドーヴァー間が47分短縮されて69分になり、ロンドン~アシュフォード(ユーロスターの停車駅)間はそれまで1時間以上かかっていたのが37分に短縮された。
冬場、ロンドン近郊のダイヤの乱れが常態化していたが、日本製高速鉄道だけは唯一大きな遅れがなく走行した。この運行システムが高く評価され、今回の大型受注につながったという。
英国内を鉄道を使って旅行をしたことはないが、この高速鉄道が完成すると英国での美術館めぐりの範囲が大幅に広がる。頭の中にあるのはラファエロ前派の名画をめぐる旅。これが今よりずっと楽になる。
例えばロセッテイの絵でいうと‘ベアトリーチェの一周忌’を所蔵するアシュモリアン美のあるオックスフォードへは1時間くらいで、‘ダンテの夢’(08/9/13)があるリヴァプール、ウォーカー・アート・ギャラリーや‘アスタルテ・シリアカ’のあるマンチェスター市美へは3時間くらいで到着する。
また、バーン=ジョーンズのいい絵があるバーミンガム美だって2時間で行ける。夢はさらに膨らむ。まだ行ったことのないサウサンプトンはロンドンからはドーヴァーと同じくらいの距離だから1時間であっという間に着く。テート・ブリテンが発行しているバーン=ジョーンズ本をみると、サウサンプトン美には大変惹かれる絵が2点載っている。
高速鉄道網の全体計画を一度チェックしてみようと思う。これの進捗度合いによって英国の美術館めぐりがぐうーんと楽しくなりそう。
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コメント
いづつやさん
明けましておめでとうございます。
高速鉄道車両の受注が即、美術館めぐりの予定に発展するところが本当にいづつやさんらしいですね。
今年もたくさんの美術の扉を開けてくださいね。
楽しみにしています。
投稿: 黄色いカナリア | 2011.01.06 14:44
あけましておめでとうございます。
英国の高速鉄道のニュースは知りませんでした。
日本の日立ですか・・・。おめでたいですね。
御維新後、日本の鉄道は英国の技術のお世話になったそうですね。時は流れ、新幹線などの技術にまでなりました。隔世ノ感アリ!
私のアタマでは‘高速鉄道による美術館めぐり’ までは とうてい考えが及びません でした。
投稿: Baroque | 2011.01.06 19:27
to 黄色いカナリアさん
あけましておめでとうございます。
今年もよろしくお願いします。
09年12月に開業した英国初の高速鉄道
のことを知ってましたので、このプロジェクト
への関心が高いです。
11月にロンドンで2度目の美術館めぐりを
して、行ってみたいところは大方済みました
ので、次はどこにしようかなと思っていたと
ころでしたから、この高速鉄道の完成を地図
とにらめっこです。
クルマでいったことのあるマンチェスターや
バーミンガムは3時間とか2時間でつくことが
わかり、ラファエロ前派の名画が気分的には
すごく近くなりました。楽しみがまたふえま
した。
投稿: いづつや | 2011.01.07 00:23
to Baroqueさん
あけましておめでとうございます。
今年もよろしくお願いします。
英国は新幹線ではなくて、高速鉄道網を
はりめぐらす計画のようですね。北は
グラスゴー、エジンバラまでつながるの
でしょうね。エジンバラまでは6時間半
くらいでしょうか。
エジンバラのスコットランド国立美でティ
ツィアーノの絵を見ることを夢見ている
のですが、ここはやはり飛行機ですが、
3時間のリヴァプールやマンチェスター
は高速鉄道を利用してすっと行ってみたく
なります。
また、オックスフォード、サウサンプトン
がぐっと近くなる感じですね。完成が待ち
通しいです。
投稿: いづつや | 2011.01.07 00:41