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2011.01.28

目を楽しませてくれる‘マイセン磁器の300年’展!

2304        メナージュリ動物彫刻 アオサギ

2303     神話壺 ゼフィロスとアモール(左) プシュケ(右) 

2306        アラビアンナイト・大花瓶

2305     ファブラ・セルヴィス

サントリー美で開催中の‘マイセン磁器の300年’(1/8~3/6)を楽しんだ。このやきもの展のチラシが今回手に入らず、作品情報がまったくないまま入館した。でも、サントリーが企画する工芸関連の展覧会はハズレがないから心の中ではおおいに期待している。

なかに入ってわかったのだが、作品はなんと国立マイセン磁器美が所蔵するものだった。マイセンは03年に訪れたのでこの美術館のことは知っている。俄然目に力が入ってきた。心を奪ったのは‘アオサギ’などの動物彫刻。白い肌の黄金とよばれる磁器を生涯をかけて追い求めたアウグスト1世(1670~1733))がドレスデン生まれのケンドラー(1706~1775)に命じたのが立体造形の製作。

磁器でできた動物園を宮殿のなかにつくろうというのだからアウグスト強王の美欲(My造語)は破天荒。このアオサギは型を使ってできた沢山のパーツをつなぎあわせてできているが、その純白の輝きと軽やかな表現が心を打つ。隣にあるコンゴウインコも息を呑んでみていた。

見惚れてしまうのが二つの神話壺。これは18世紀中頃の作品。右が‘プシュケあるいは音楽のアレゴリー’で左が‘ゼフィロスとアモール’。もうすばらしいの一言!マイセン磁器のこんな名品が見られるなんて、夢のよう。おそらくこれはマイセンのお宝中のお宝にちがいない。流石、サントリー!

最後のコーナーにあるアール・ヌーヴォー、アール・デコの作品は明るい色やシンプルなデザインが魅力。その次に並んでいる最近のものも心をとらえて離さない。とくに楽しかったのがシュトラング(1936~)作の‘アラビアンナイト・大花瓶’(2003年)。瞬時にシャガールの幻想的な絵をみているような気分になった。

豊かな造形性に魅了されるのがワックス(1960~)の‘ファブラ・セルヴィス’(2000年)。セルヴィスは揃いの組食器のこと。1730年代のなかばからつくられるようになったが、今ではこんな斬新なデザインに進化している。この展覧会のサブタイトルは‘壮大なる創造と進化’。このフレーズがよくのみこめるマイセンの名品の数々だった。

なお、展覧会はこのあと次の美術館を巡回する。
・松本市美:4/16~6/12
・兵庫陶芸美:9/10~11/27
・大阪市立東洋陶磁美:12/4/7~7/22

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