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2010.12.09

ルーヴルにあるカロンの絵を知っている?

2171_2     ボッティチェッリの‘ヴィーナスから贈物を授かる若い婦人’

2174_2     ティツィアーノの‘エマオの晩餐’

2172_2    アントワーヌ・カロンの‘ティブルの巫女’

2173_2     グアルディの‘キリスト昇天祭の日、御座船の出航’

ルーヴルでの鑑賞期間は1時間半。2年前、忙しくみてまわったからお目当ての絵はかなりみれたのだが、それでも残念ながら会えなかったのもいくつかある。今回はそのリカバリー。気分的には楽だが、この美術館は広いからのんびり回っているとまた見逃すことになる。で、目に気合を入れてまわった。

ダ・ヴィンチの‘モナリザ’があるドゥノン翼の2階は相変わらず大勢の人がいる。ここでまずめざしたのがボッティチェッリ(1445~1510)が描いたフレスコの祝婚画。前回2点あるうち片方の‘自由学芸の擬人像’はみたのに、もうひとつの‘ヴィーナスから贈物を授かる若い婦人’は不覚にも見逃してしまった。ところどころ壁面の欠けているところがあるが、明るい色彩とボッティチェッリらしい女性の描き方が目を楽しませてくれる。これで一安心。

‘モナリザ’を横目にみながら、体がその裏へ向かう。ここにティツィアーノ(1490~
1576)の絵が展示してある。追っかけリストには5点載せていたが、成果は‘エマオの晩餐’と‘フランソワ1世’。‘兎の聖母’、‘パルドのヴィーナス’、‘鏡の前の女’は次回の持ち越しとなった。2点みれればもって瞑すべしである。

グランドギャラリーをどんどん進んでいくと17~18世紀のイタリア絵画が飾ってあるところにつく。前回裏側の部屋をどうやらパスした感じ。ここに是非みたかったグアルディ
(1712~1793)のヴェネツィア画があった。画面中央にドンと描かれた御座船が印象的な‘キリスト昇天祭の日’と‘サンタ・マリア・デラ・サルーテ聖堂への行進’。

グアルデイやカナレット(1697~1768)のヴェネツィアの絵はとにかく賑やかなのがいい。運河は広々としており、沢山の船やゴンドラは浮かび、橋や陸地には大勢の人がいる。白い波や人物がじつにていねいに描かれているのにも感心する。

今回の収穫はまだ一度もみたことのなかったアントワーヌ・カロン(1520~1600)の絵に遭遇したこと。カロンはフォンテンヌブロー派の宮廷画家。1年くらい前この画家の‘ティブルの巫女’を購入した美術本で知り、本物をみたくなった。この絵がみられるのはリシュリュウ翼3階の14~17世紀のフランス絵画コーナー。ぎょっとする絵‘第二次三頭政治下の大虐殺’とセットで飾ってあった。

時代は16世紀後半、カトリーヌ・ド・メディシスが政治をとりしきるヴァロア朝の末期。宮廷では祭礼の舞台(ページェント)が数多く営まれた。この絵にはその盛大なページェントの様子が描かれている。前景、赤いマントを着て跪くのは古代ローマ皇帝アウグストゥス、書物を手に右上の雲間に出現した聖母子を示しているのが女預言者ティブル。画面の真ん中、欄干のところに立ち姿のカトリーヌ・ド・メディシスが描かれている。

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