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2010.12.15

ヴィクトリア&アルバート美で念願のラファエロ・カルトンをみた!

2199_2     ラファエロの‘奇跡の漁り’

2200_2     ラファエロの‘聖ペテロへの鍵の授与’

2201_2     ラファエロの‘アテネ人に説教する聖パウロ’

2198_2     ドナテッロの‘キリスト昇天と鍵の授与’

ヴィクトリア&アルバート美ははじめて行く美術館。ガイドブックによると地下鉄のサウスケンジントン駅から徒歩5分となっているのに、どこをどう間違えたか変な方向に進んでいったため、20分もかかってしまった。

出だしでつまずいたので、悪い予感。お目当てのラファエロ・カルトンはスムーズにみれたのだが、そのあとがいけない。広い館内で何度も迷い子状態になり、効率の悪い鑑賞になってしまった。はじめての美術館だから、これは仕方がない。

‘いつか行きたい美術館!’(拙ブログ09/5/17)でとりあげたラファエロ(1483~
1520)がタペストリーのために描いたカルトン(原寸大下絵)は1階のラファエロ・カルトン・コートと呼ばれる専用の大ギャラリーに展示してあった。全部で7点。タペストリーはシスティーナ礼拝堂の下の壁面用に10点つくられ、現在ローマのヴァティカン博物館が所蔵しているが、そのカルトンは3点が失われ今は7点しか残ってない。

いずれも縦3m以上、幅4~5mのビッグサイズ。美術本の図版では絵の大きさがイメージできないから、‘こういう絵があるんだ’とさらっとみてしまうが、本物の前に立ってみると‘これがラファエロ・カルトンか!すごいな’という感じで、ヴァティカン博の‘ラファエロの間’にいるときのように気分がかなりハイになった。

十二使途の2人のペテロとパウロの物語を描いた7点は矩形の展示室に時計の逆まわりの順で次のように並べられている。‘奇跡の漁り’、‘聖ペテロへの鍵の授与’、‘足の不自由な男の治癒’、‘アナニアスの死’、‘アテネ人に説教する聖パウロ’、‘リストラにおける生けにえ’、‘エリマス盲目にされる’。

どの絵でも人物は大きく描かれ、身振りも力強く迫真的なのでドラマチックなバロック絵画をみているよう。また、背景の建物にはベルニーニのつくった螺旋模様に似た柱などがみえ、舞台装置もバロック的。このギャラリーに足を踏み入れたことは一生の思い出になる。

感情が昂ぶったまま、次のターゲットを求めて2階のルネサンスコーナーヘむかった。そこにあったのがドナテッロ(1386~1466)の期待の彫刻3点。そのなかで浮彫りの‘キリスト昇天と鍵の授与’に大変魅せられた。

ドナテッロの彫刻は1月フィレンツェのパルジェロ国立美で‘ダヴィデ’をみて完全に嵌った。ロンドンでパート2があったから、また鑑賞機会に恵まれるようミューズに祈りをささげた。

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コメント

イギリスでしたか。ラフアエロのこの絵がなぜイギリスにあるのでしょう・・・。(深く問うのはやめます。)

私は、マルタ共和国にいってきました。
貴ブログを拝見してましたので
‘今年、カラバッジョ展の大きいのがローマであった’ と、まるで自分が見てきたかのように 言ってました。

投稿: Baroque | 2010.12.16 20:59

to Baroqueさん
ラファエロ・カルトンはイギリス王チャールズ一世
が1623年、10点のうち7点を購入しました。
そして、1865年、ヴィクトリア女王により長期
貸与という形でV&A美にはいり、現在に至って
ます。

マルタ共和国へ行かれ、カラヴァッジョの‘洗礼者
ヨハネの斬首’をみられたのですか!!
う、う、うらやましいー、やはりこの絵をみないと
カラヴァッジョは完結しませんね。Baroqueさんに
なんとか続きたいと思います。

投稿: いづつや | 2010.12.17 14:25

日が沈まなかった大英帝国には沢山の美術品がありますね。(英国の美術はタナーやラフアエロ前派、ウイリアムモリスとその仲間くらいしか知りません。)イタリアに近いマルタは最近までイギリス領でした。でも、文学はすごいですね。

投稿: Baroque | 2010.12.17 22:10

調子に乗って!
ドナテルロのガッターメラータ像(パドヴァ)も
見落としのないように・・・。
Baroqueより

投稿: Baroque | 2010.12.17 22:20

to Baroqueさん
マルタ共和国はイギリス領だったのですか。
ドナテッロの彫刻、テイクノートです。
情報ありがとうございます。

投稿: いづつや | 2010.12.18 12:25

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