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2010.12.05

久しぶりのオランジュリー美術館! モネの大連作‘睡蓮’

2155_2      オランジュリー美の入り口

2157_2     モネの‘睡蓮、水のエチュードー緑の反映’(第1室)

2156_2     ‘睡蓮、水のエチュードー夕日’(第1室)

2158_2     ‘睡蓮、水のエチュードー朝の柳’(第2室)

2年前パリを訪問したとき、コンコルド広場の向かいに立つオランジュリー美術館は美術館めぐりのなかに入っていたのだが、‘クールベ展’(グラン・パレ)が想定外の大混雑だったのでやむなく入場を断念せざるをえなかった。そのリカバリーがやっと果たせた(拙ブログ8/6)。

06年に改装が終了し、新たに開館したオランジュリーは前とは展示室ががらっと変わっていた。入館してすぐ前にモネの‘睡蓮の間’があり、地下にセザンヌやルノワール、アンリ・ルソーの絵などがずらっと展示してあった。まずはモネの睡蓮から。

‘睡蓮の間’は楕円形の部屋が2つあり、そこの4つの壁面に睡蓮の浮かぶ水面の絵が飾られている。第1室の右の入り口から入ってすぐの左隣が‘睡蓮、水のエチュードー夕日’、右手が‘朝NO.1’、左手が‘雲’、奥が‘緑の反映’。1室の奥にある2室は同じ並びでいうと、‘木々の反映’、‘朝NO.2’、‘朝の柳’、‘2本の柳’。

この8つは縦は1.97mと同じだが、横が12.71mおよび8.5mと大変長い。ガラス張りの天井を取っ払って上空からみると巨大な8の字の形をしたオブジェが置かれているようにみえるだろう。天井から入ってくる自然光のもとで大きな‘睡蓮’の絵をみれるのだから、理想的な鑑賞体験といっていい。

1室では左手の‘雲’と黄色が目に焼きつく‘夕日’が多分に抽象画の雰囲気をもっているのに対して、右手の‘朝NO.1’と奥の‘緑の反映’はお馴染みの‘睡蓮ワールド’の超横長ヴァージョンといったところ。でもどちらも水面が濃い青紫なので、重厚で神秘的なムードに心をゆっくり震わせながらうす緑やピンクの睡蓮をみている感じ。

2室の入ると緊張感がすこしやわらぐが、感傷的な気分が頭をもたげてくる。それは‘木々の反映’を除いて3面に柳が描かれているから。‘朝の柳’でもその対面の‘朝NO.2’でも、右と左に柳の太い幹が天地をつきぬけ、画面の上から柳の葉が垂れ込め、水面の睡蓮と響きあっている。なんとも日本人の琴線にふれる情景である。モネの心情は日本人そのものではないか。これだからモネ狂いはやめられない。

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