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2010.12.02

感動の‘モネ展’(グラン・パレ)! 心を揺すぶる風景画

2145     ‘サンタドレスのテラス’(メトロポリタン美)

2143     ‘アルジャントゥイユの情景’(ロードアイランドデザイン学校)

2144     ‘鉄道 アルジャントゥイユ’(フィラデルフィア美)

2146     ‘サン=ラザール駅’(オルセー美)

数多く描かれた風景画で足がとまるのは画面のなかに目いっぱい光が感じられるとき。モネの描く白い雲は本当に輝いている。元来夏が大好きなので、こういう風景にでくわすと嬉しくなる。だから、風景画ではいつも白の部分を一生懸命みている。

メトロポリタン美が所蔵する‘サンタドレスのテラス’はお気に入りの一枚。2年前NYを訪れたとき夢中になってみたが、毎度々、中央の女性がさしている白い傘に視線が釘付けになる。左から当たる強い光は実景そのままといった感じ。そして、目に心地いいのが人物を取り囲む生き生きした赤や黄色の花。うっとり眺めていた。

モネは人々が余暇を楽しむ様子をいろいろ描いた。今回ヨット遊びをモチーフにしたのは3点。そのなかで目を奪われたのが水面の青が目に焼きつく‘アルジャントゥイユの情景’。これは初見の絵だが、これほど青が強烈に輝く絵はみたことがない。眩しい太陽のもと、川をゆっくり進む白いヨットからは休日のレジャーを楽しむ人々の幸せ気分がひしひしと伝わってくる。

同じくアルジャントゥイユの光景を描いた絵では‘鉄道’がとびっきりよかった。隣にオルセー蔵のほとんど同じ構成のものが並んでいたが、鉄橋を支えるまるい柱の白と列車の煙突から噴出す煙の白が輝いているフィラデルフィアのほうに心を奪われた。

オルセーのものも追っかけの対象にしていたので、ふたつ同時にみれたのは嬉しいかぎりだが、フィラデルフィアのがこれほどすばらしかったとは。ヴィヴィッドではつらつとした印象が強く残る絵に出会うと、フィラデルフィア美の質の高い印象派コレクションに心が飛んでいく。なんとしてもこの美術館の体験を実現したい。

モネが近代的な都市風景として描いた‘サン・ラザール駅’は全部で12点あるが、そのうち2点(オルセー美とシカゴ美)が展示されていた。こうして並べてみるとオルセーのほうに惹かれる。機関車の煙突からでる霞がかった蒸気の描写がすごくいいのである。

回顧展のいいところはこのように同じモテーフを描いた作品が複数みられること。2年前シカゴのを単独でみたときは感激したが、こうやってオルセーの隣に飾られるとどうも分が悪い。

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