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2010.12.22

コートールド美で‘セザンヌのカード遊びをする人たち’展をみた!

2222_2     ‘カード遊びをする人たち’(オルセー美)

2223_2     ‘カード遊びをする人たち’(コートールド美)

2221_2     ‘カード遊びをする人たち’(メトロポリタン美)

2224_2     ‘喫煙する男’(エルミタージュ美)

コートールド美で想定外の企画展、‘セザンヌのカード遊びをする人たち’展に遭遇した。作品数は1890年代に描かれたカードで遊ぶ農民や喫煙する男の絵など油彩13点とデッサン6点。数からいうとセザンヌ(1839~1906)のミニ回顧展なのだが、画集に載っている有名な絵が結集しているので、内容はとびっきり充実している。大変ラッキーなめぐり合わせだった。

これはコートールドとメトロポリタンの共同企画、ここで10/21~1/16まで開かれたあと、2/9~5/8にはメトロポリタンで行われる。オルセー美は現在工事のため休館中だが、印象派・ポスト印象派の名画は世界中の美術館から引っ張りだこのようだ。日本では‘マネ展’(三菱一号館美)、世界巡回展の‘ポスト印象派’(国立新美)、‘ドガ展’(横浜美、12/31まで)が行われたし、パリの‘モネ展’、そしてここロンドンのミニセザンヌ展もオルセー蔵の絵を軸に構成している。

‘カード遊びをする人たち’が3点並んでいる。向かいあう2人の人物を横から描いたオルセー(拙ブログ08/2/17)とコートールドのものとメトロポリタンにある3人でカードを楽しむ場面を描いたもの。セザンヌはもう2点描いている。展示されてはいないが、図録には出品作と同じ大きさで収録されているバーンズ・コレクション(3人、94年日本にやってきた)と個人蔵(横向き2人)。制作の時期としては、3人プレイヤーのほうが先に2点描かれ(1890~92)、その後2人が対面する3点を完成させた(1892~96)。

さて、3つの絵はどれがお好みだろうか?パリの‘モネ展’をみてつくづく回顧展はいいなと思ったことがある。大規模な回顧展だから同じモティーフの絵が数点でてくる。‘サン=ラザール駅’、‘睡蓮の池’など々。単独でみたときの感動を思い起こすと、1点々は相当いい絵。でも、それらを絵の構成、色合い、形態、筆致の丁寧さや勢い、さらに絵のサイズなどから見比べてみると、やはり心が最もむかう絵がある。これがわかるのはとても嬉しいし、その絵が前より2倍も3倍も好きになる。

2年ぶりにみたオルセーの絵が前にも増して好きになった。コートールドのものより、右の男の背中が画面から消えるほど人物への接近度が大きく、カード遊びを一緒になって楽しんでいるように思えるからかもしれない。

‘喫煙する男’もテーブルに右ひじをつき煙草を吸っている農夫の姿を描いたものが3点並んでいる。画像のエルミタージュ、マンハイム美、プーシキン美。エルミタージュのものは11年前現地でみたとき、図録に◎をつけた絵。久しぶりの対面となったが、再度ぐっと惹きこまれた。

今年は本当に印象派イヤーだった。ルノワールからはじまり、マネ、スーラ、ドガ、モネ、ゴッホ、ゴーギャン、セザンヌ。沢山の名画に引き合わせてくれたミューズに感謝々である。

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