パリ装飾芸術美でラリックのジュエリーと対面!
ネックレス‘ハシバミの実’
櫛‘2羽の孔雀とゴシック式薔薇窓’
グラン・パレの‘モネ展’で思わぬ長ーい待ち行列を食らったため、あとの美術館めぐりの一部をカットせざるをえなくなった。組み換えはすぐ決まった。モネ展を満喫させてもらったので体験済みのマルモッタン美はパスにして、はじめてのパリ装飾美へ向かった。
昨年、ラリック展があったとき関連本を購入し、この美術館の場所を知った。チェルリー公園を横目にみながらルヴォリ通りをルーヴル美のほうへ進むと10分くらいで着く。ここは装飾芸術作品の蒐集で知られており、中世から現在までのジュエリーや家具調度品などの工芸全般、彫刻、絵画をみることができる。
今回は時間もおしているので、ラリック(1860~1945)のジュエリーがある2階の真っ暗な‘宝飾品室’だけに絞ってみた。入って右手奥に必見リスト(拙ブログ8/5)に載っているラリックの装身具細工の作品が目の前に現れた。もっともゴージャスな印象を受けるのが青と明るい緑のエナメルが目に飛び込んでくるネックレス‘ハシバミの実’。緑の実にはダイヤモンドの粒が埋め込まれている。
チョーカーの‘セイヨウサンザシ’は真珠が見所。よくみるとこの天然真珠は形が不揃いなのだが、それが気にならず真珠の素の美しさがうまく引き出されている。端正な意匠がとてもエレガントな感じで、うっとりながめていた。
ツバメのペンダントや孔雀の櫛は小さいものだが、細工は細部まで手がこんでいる。だから、顔が展示のガラスにくっつくように近づいていく。予定ではアザミと花の指輪と金銀のブローチもみることになっていたが、どういうわけか見当らなかった。
この部屋にはラリックのお宝以外にも目を奪われるジュエリーがずらっと並んでいるので、女性たちはちょっと興奮気味。相当気分がハイなことは仲間とのおしゃべりに声が段々大きくなっていくことで察しがつく。女性にとってジュエリーの魅力は格別なのだろう。
日本でイメージしたパリ装飾美のあとの流れはラリック本店だったが、これは時間がないので次の楽しみにした。念願のラリックのジュエリーをみれたので足取りも軽い。
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