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2010.12.16

ロセッティの傑作‘白日夢’と対面!

2204_2           ボッティチェッリの‘婦人の肖像’

2203_2            ロセッティの‘白日夢’

2202_2      バーン=ジョーンズの‘水車小屋’

美術館に入館すると館内の展示地図を一応手に入れるが、はじめてのときはこれがあまり役立たない。世の中には街の地図をみて自分の今いる場所と目的の場所の位置関係がすぐイメージできる人がいる。こういう人をいつも羨ましく思っている人間だから、慣れない美術館では体だけはやたらと動くがその流れは行き当たりばったりが多い。

ヴィクトリア&アルバート美はとても大きな美術館で、展示室の数が多いからお目当ての場所にたどりつくのに時間がかかる。ボッティチェッリ(1445~1510)の初期の作品‘婦人の肖像’を見つけるのに一苦労。

ある係員は‘これは2階の絵画のコーナーにある’といい、別の係員に聞くと‘あの階段を上がって右に進め’とかいろいろ案内してくれるのだが、どこへ行っても姿をみせない。もう、嫌になってルネサンスの彫刻の展示室へ先に行きドナテッロの浮彫りで思いの丈をとげ、さてほかへ移動しようとしていたら、ひょいと現れた。隣の方と顔を見合わせて‘ここにあるじゃない!’ まったく疲れる。

‘婦人の肖像’はボッティチェッリの20代後半の作品。初期の肖像画では、ボッティチェッリは光と陰により顔を生き生きと描いているが、この婦人にもそれがみられる。ボッティチェッリは大好きな画家だから、ラファエロのように全点鑑賞をライフワークにしている。残り2点のラファエロに比べると少し遅れをとっているが、一歩一歩追い上げたい。

狙いのルネサンスが済んだので、次はラファエロ前派のロセッティ(1828~1882)とバーン=ジョーンズ(1833~1898)の絵(拙ブログ09/5/17)。これらは3階のルーム81にあった。途中に目がくらくらするジュエリーの部屋があったが、時間がないので今回はパス。

‘白日夢’はロセッテイが亡くなる2年前に描かれた。期待通りのすばらしい絵だった。あの代表作‘プロセルピナ’(08/2/9)同様、女性から発せられる官能的な香りはまさに生唾もの。それもそのはず、モデルは‘プロセルピナ’同様ジェインで、彼女は同じ絹のドレスを着てポーズをとっている。

ロセッティは‘白日夢’にこんな詩を添えている。
‘女は夢見る、忘れられた書物のうえに
その手から忘れられた花が落ちるときまで’

女性を単独で描いた絵でこれまで体験したものや画集で知っているものをざっとレビューしてみると、‘プロセルピナ’と‘白日夢’はやはり特別な感じがする。傑作2点をみれたのだから、これ以上の幸せはない。

バーン=ジョーンズは期待していた‘愛の車’とは会えず、何年か前日本にやってきた‘水車小屋’が展示されていた。ロセッテイでもバーン=ジョーンズでもみたい絵がまだいくつも残っている。願いを叶えるため、いつかイギリスにある日数滞在して所蔵する美術館、例えば、テート・ブリテンとかマンチェスター市美とかアシュモリアン美を訪問してみたい。

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