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2010.12.24

リカバリーがとてもうまくいったナショナル・ギャラリー!

2230_2          ラファエロの‘ナデシコの聖母’

2231_2     ベラスケスの‘マルタとマリアの家のキリスト’

2229_3          ヴィジェ・ルブランの‘麦わら帽子の自画像’

2232_2          ルノワールの‘はじめての外出’

今回のナショナル・ギャラリー(拙ブログ08/2/7)における名画鑑賞ではテート・ブリテンとは対照的に高いリカバリー率を果たすことができた。だから、閉館時間の6時に退出したときは一仕事を終えたような気分だった。今日はクリスマスイブなので、そのなかから魅力あふれ女性の絵を。

前回最も期待していたラファエロ(1483~1520)の絵は2004年に館に入った‘ナデシコの聖母’だった。ところが展示してあったのは‘アレクサンドリアの聖女カテリーナ’(08/2/1)など6点で、この絵は残念ながらみれなかった。今回は強い願いが叶い、初対面となった。ラファエロが24歳のときに描いたこの聖母はとても小さな絵(29cm×23cm)で、エルミタージュにあるダ・ヴィンチの‘ブノワの聖母’と雰囲気が似ている。

思いの丈が叶えられたのはこの絵だけではなかった。これまた小さな‘ガルバの聖母’とか師匠のペルジーノの様式を残した大作‘トッタ・デイ・カステッロの祭壇画’とか‘スキピオの夢’も一気にみれたので嬉しくなった。‘待てば海路の日和あり’である。

ベラスケス(1599~1660)の絵が展示してあるルーム30は前回改装中で入れなった。だから、ここでベラスケスの絵をみるのは久しぶり。最も好きな‘ヴィーナスの化粧’(09/2/10)と歓喜の再会をはたしたあと足をとめてみたのは‘マルタとマリアの家のキリスト’。視線が集中するのが半身像の若い女。テーブルの上のすり鉢で何かをすっている女の目にとても力があるのが印象深い。ラファエロ同様、追っかけ画がずらずらとあった。‘パトモス島の福音書記者ヨハネ’、‘無原罪の御宿’、‘猪狩り’。ここでベラスケスが7点もみれるとは思ってもみなかった。満足々!

館内の右サイドはイギリスやフランスで1700~1900年に活躍した画家の絵が展示してある。イギリス人画家で関心のあるのはターナー、コンスタブル、ブレイク、そしてラファエロ前派のロセッティ、ミレイ、バーン=ジョーンズ、モリスあたりで、ほかの例えば、レノルズ、ゲインズバラ、スタッブズ、ホガースらへの関心は薄い。で、ここの部屋はいつも軽くみているのだが、今回フランスの超美貌の画家、ルブラン(1755~1842)が描いた‘麦わら帽子の自画像’だけはしっかりみた。

2年前は気にもとめなかった絵にどうして惹かれたか?それは9月、損保ジャパン美の‘ウフィツィ美 自画像コレクション’展でルグランの絵をみたから(9/15)。ルブランの名前は知っていたが、これほどの美貌の持ち主だったとは!これでいっぺんにルブランに嵌り、この絵は必見リストの上位に載せていた。じつに魅力的な肖像画である。口ぽかんでしばらくみていた。夢でもいいからこんな綺麗な画家に肖像画を描いてもらいたい。来年、三菱一号館美で開催される‘ルブラン展’(3/1~5/8)がとても楽しみ。

ここにあるルノワール(1841~19199)で残っていたのが‘初めての外出’。やっとみれた。観劇慣れしてなくて緊張気味の心のうちが横向きの表情からみてとれる。印象派は収穫が多かった。マネの‘エヴァ・ゴンザレスの肖像’、ドガの‘少年たちを挑発するスパルタの少女’、セザンヌの‘父の肖像’、‘庭師’、ピサロの‘セザンヌの肖像’。これで印象派は一息できる。

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