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2010.10.10

システィーナ礼拝堂のミケランジェロ画が劣化の危機!

2006_2         システィーナ礼拝堂内部

2007_2    ミケランジェロの‘天井画・大洪水’

2008_2    ミケランジェロの‘最後の審判・トランペット吹き’

8日の朝日新聞にルネサンス美術の鑑賞をライフワークにしているものにとっては気になる記事がでていた。ー‘最後の審判’劣化危機、システィーナ礼拝堂対策へ本腰ー お読みになった方もおられると思うが、今日はこの話を。

これについてはローマ在住で最近ママになられたcucciolaさんがブログ‘ルネサンスのセレブたち’に‘システィーナ礼拝堂が発したSOS’(9/9)と題してお書きになったので、少しばかり知っていた。この情報や朝日の記事によると今、礼拝堂の内部は大変困ったことになっているらしい。

ミケランジェロが描いた天井画や正面の壁画から取り除いたチリやホコリを分析したところ、予想をはるかに上回るペースで劣化が進む危機があることがわかったという。原因の一つは入場する観光客の靴が運んできた土ぼこりや細菌。これがフレスコ画に付着して悪さをするらしい。また、入場者の出す汗や熱で内部の温度や湿度が上昇するのもよくないという。観光客がいなくなると、礼拝堂の温度と湿度は急低下する。このアップ・ダウンの繰り返しで画面に付着した細菌などが化学変化を起こし、カビを発生させるらしい。

では一体、どのくらいの人がここを訪れているのか?今年は450万人を突破するそうだ。一日平均1.5万~2万人、休日には2.5万人が訪れる。90年のころは200万人というから、20年間で2倍以上に増えている。まさにローマの人気、恐るべし!である。1月のときも5月のときも礼拝堂は大勢の人であふれかえっていた。観光客がふえる夏になると混雑度はもっと上がるから、汗と熱気の総量は確かに半端じゃないだろう。

ヨーロッパの国ではロシア人が目につくが、観光客増加に一番寄与しているのは中国人。イタリアだけでなく、パリでもロンドンでも中国人は沢山いる。これからも増え続けることが予想される。観光業が国の経済を大きく支えているイタリアにしてみれば、経済発展に伴い海外旅行に楽しみを求める人が増えている中国、ロシア、インドなどは大事な国。

ヴァティカン博は礼拝堂内部の劣化対策にこれから本腰を入れるようだが、館長は人数制限はしたくないと言っている。ここは超人気の観光名所だからこれには踏み切れないだろう。見学者の流れを止めないで劣化を食い止める方策がみつかるか?ここは知恵を絞っていい案を考えてもらうしかない。

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