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2010.10.14

新シリーズ アートに乾杯! とても笑える絵(日本画)

2018_2    ‘鳥獣戯画’

2019_2         歌川国芳の‘金魚づくし 玉や々’

2020_2    河鍋暁斎の‘芝居説話画帖・巨大化猫’

2021_2           歌川国芳の‘狸の川がり・狸の夕立’

新シリーズ ‘アートに乾杯!’を立ち上げます。これまで不定期に書いていた‘美術に魅せられて!’では美術品のことと美術館の運営などを取り上げてましたが、これからはモチーフとかテーマ、あるいはジャンルの点からお気に入りの作品を紹介するときは‘アートに乾杯!’に、美術館や美術鑑賞全般に関するときは‘美術に魅せられて!’にしようと思います。

美術品の鑑賞体験をいろいろ重ねてくると、‘あの絵とこの絵は時空を超えて響き合っているな!’とか‘このモチーフで最も惹かれる絵はどれか?’とかを展覧会の感想記とは別に書いて見たくなります。‘西洋画・日本画比較シリーズ!’はこれのひとつの形ですが、モチーフやテーマでのセレクションはまだ少なく本格稼動してません。

いつものことですが画像の選択にエネルギーの多くを使っていますが、ほとんどは全図で部分図はほとんどありません。絵画でも工芸でもときどき驚愕の細密描写に遭遇することがあります。図録にその部分図が一緒に載っているともう嬉しくなり、夢中になってみます。

と同時に、この部分図をピックアップして皆さんをびっくりさせたい気持ちがふつふつと沸いてくるのですが、紹介する作品は3ないし4点と決めてるので、こちらはどうしても割愛せざるをえません。これからは若冲の絵のように‘美が細部に宿っている’作品については、この‘アートで乾杯!’でおみせする機会をふやしていくつもりです。

新シリーズ、最初に取り上げるのは‘笑い’を誘う絵。まず、日本画から。ユーモラスな絵やコミカルな絵の原点はなんといっても‘鳥獣戯画’(国宝、1180年頃、高山寺)。いつくかある場面で最も長くみていたいのは‘兎と蛙の相撲’の場面。蛙ってこんなに大きかった!?兎に比べ蛙がこんなにデカくはないのに、戯画だから違和感もなく画面のなかにすっと入っていける。蛙の口からでている長い息のあとが漫画の吹きだしのようになっているのがおもしろい。

浮世絵師で戯画の名手は歌川国芳(1797~1861)と河鍋暁斎(1832~1889)。国芳は思わず口元がゆるむ絵を沢山描いている。そのなかでお気に入りは金魚の絵。2年前、太田記念美であった‘ベルギーロイヤルコレクション展’に出品された金魚の絵(7点)は記憶に新しく、浮世絵ファンは大いに楽しまれたはず。

その一枚、猫が金魚を驚ろかす‘百ものがたり’を弟子の特権でちゃっかりいただいたのが河鍋暁斎。こちらは巨大な化猫になって農夫を襲っている。農夫の怖がりようといったらない。体は海老のように後ろに反り返り、首は骨が折れんばかりに曲がっている。

最後の国芳の絵については説明は不要かと。拡大図でどうぞ!でも、お隣の家のご迷惑になるのであまりゲラゲラ笑わないように。

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