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2010.10.20

江戸隅田川エンターテイメントに誘われて!

2043      鍬形けい斎の‘江戸名所之絵’

2042     橋本貞秀の‘東都両国ばし夏景色’

2044     歌川豊国の‘両国花火之図’

2045     歌川国貞の‘大角力両国橋渡図’

江戸東博へでかけ‘隅田川’展(9/22~11/14)を楽しんだ。今は後期(10/19から)で隅田川を描いた風俗画、浮世絵、明治以降の作品が114点でている。

江戸の庶民に親しまれた隅田川は浮世絵風景画や美人画で最も描かれたモチーフなので、広重の‘名所江戸百景 大はしあたかの夕立’など馴染みの絵は多い。この展覧会にはこうした定番の名画はもちろんのこと、普段はなかなかみれない隅田川図がごそっとでているので、江戸時代にタイムスリップした気分で舟遊びや花火といった恒例のエンターテイメントや詩情豊かな川の光景を楽しむことができる。

隅田川は江戸の町をどういう風に流れているかは最近よく出ている江戸本を手に入れ、そこに必ず載っている解説つき古地図をながめているとだんだんわかってくる。出品作のなかでは鍬形けい斎(1764~1824)の俯瞰の視点から描かれた‘江戸名所之絵’と鳥文斎栄之(1756~1829)の大きな‘隅田川風物図屏風’の前に長くいるといい。屏風は解説図があり永代橋、両国橋、大川はしや佃嶋、深川八幡、三囲稲荷、浅草観音などが書き込まれているから、橋や名所の位置関係がおおよそつかめる。

チラシを手にして最もみたかったのが橋本貞秀(1809~?)の‘東都両国ばし夏景色’。中央の両国橋に一体何人いるのだろうか?これだけびっしり人がいると橋が崩れ落ちるのではないかと心配になってくる。隅田川花火エンターテイメントの華やかさをこれほどストレートに伝える絵はほかにない。

歌川豊国(1769~1825)の絵は上下2段の三枚続の大きな絵。下には橋の下で舟に乗って花火と音曲を楽しんでいる男女たちが描かれている。貞秀の絵の橋の部分を拡大すると人々の様子はこんな感じになっているのだろう。人人、、、この混雑ぶりは半端じゃあない。

今回の収穫は橋を渡る力士の絵。江戸東博の隣は国技館だから、こうした絵をここに並べるのは気がきいている。3点あり、後期は2点みれる。歌川国貞(1786~1864)の三枚続の絵は圧巻の力士群像!‘いい眺めだなあ、オイ、あそこに燕が飛んでいるぞ’とかなんとかいっているのだろうか?

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コメント

こんばんは、楽しい展覧会でしたね!
おっしゃるように相撲博物館から借りてきたのは良いセンスですね。
実際、橋が崩落したこともあったようで、その惨事を描いた絵もありましたね。
僕は音声ガイドを借りたのですが、学芸員とARATAさんですか、の対話によると橋を橋脚から見るのも楽しいとのこと、川に浮かぶ舟の視点ですか、江戸東京らしい展覧会でしたね!

投稿: oki | 2010.10.20 23:55

to okiさん
崩れ落ちた橋を描いた絵がちゃんとあるのですね!
こういうのをみますと浮世絵は報道的な性格を
もった媒体だったことを再認識します。

隅田川画づくしの図録が手に入ったことをとても
喜んでます。

投稿: いづつや | 2010.10.21 23:09

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