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2010.10.29

今村紫紅の‘伊達政宗’をやっとみれた!

2076_2        今村紫紅の‘伊達政宗’

2077_2                   鏑木清方の‘夕河原’

2079_2      下村観山の‘闍維’

2078_2      森田曠平の‘渡来図’

ドガ展(横浜美)をみたあと、導線にそって所蔵の近代日本画を鑑賞した(26点、展示期間は9/18~1/10)。ここ数年横浜美へ来るのは年に1回くらいなので、ここの日本画をみるのは久しぶり。図録に載っている自慢の名画は大半みていることもあり、気分的には余裕の裕ちゃん。が、思いもかけなかった作品が目の前に現れたから、もう大変。

なんと、これまでなぜか縁がなかった今村紫紅(1880~1916)の‘伊達政宗’が展示されているではないか!3年前まではこの絵に会えることを期待して平常展は熱心にみていたのだが、いつまでたっても姿をみせてくれず追っかけ意欲が薄れつつあったので、なんだか得した気分。

伊達政宗はご存知、独眼龍。この武将が実際どんな顔をしていたのかは知らないが、日本画と長くつきあっているお陰でこの絵でイメージができあがっている。背景に描かれているのは縦横に組み合わさった木だけ。これは何?画面から先の部分がはみ出しているのでわかりにくいが、じつは十字架。これによって伊達政宗がキリスト教にも熱心だったことを象徴的に表しているのである。造形的にみると後ろの十字架が伊達政宗の存在感をより高めている。

今村紫紅は横浜生まれで17歳まで横浜で育ったので、この美術館には紫紅の絵が沢山ある。今回はこの絵のほかにもう4点でている。紫紅同様、ここは鎌倉に住んでいた鏑木清方(1878~1972)の絵も多く所蔵している。‘夕河原’は確か鎌倉の記念館でみた記憶がある。手に団扇をもった女性の横を向くポーズにうっとり!

下村観山(1873~1930)の‘闍維(じゃい)’をみるのは十数年ぶり。闍維とは荼毘のこと。釈迦が荼毘にふされる場面が描かれている。心を静め息を整えてみた。ほかにも‘小倉山’、‘辻説法’がある。なお、‘小倉山’は11/13(土)の‘美の巨人たち’(テレビ東京)で取り上げられる。

‘出雲阿国’(拙ブログ06/2/13)を描いた森田曠平(1916~)の回顧展に出会わないかと常々願っているのだが、なかなか実現しない。手元に画集がないから画業全体をつかめずにいるが、‘出雲阿国’、‘渡来図’、京近美蔵の‘惜春(盲目物語)’(05/10/28)のほかにどんな絵を描いているのだろうか?

山種美は何年経っても‘夜鶯(アンデルセン童話集より)’を展示してくれないし、ヴァリエーションも増えないまま。この画家はずっと縁遠いかもしれない。

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