いつか行きたい美術館! マントヴァ ドゥカーレ宮殿
ドゥカーレ宮殿 ‘夫婦の間’
マンテーニャ作 ‘夫婦の間’の天井画
ロマーノ作 テ宮殿 ‘巨人の間’の壁画
1月イタリアを旅行したとき、ミラノからヴェネツィアへはバスで移動した。高速道路を快調に走り、途中‘ロミオとジュリエット’の街、ヴェローナでトイレ休憩を兼ねてお土産屋さんに寄った。地図をみるとパドヴァやマントヴァやパルマはこのヴェローナからそう遠くないところにある。
昨日取り上げたパドヴァ同様、いつか足を踏み入れようと思っているのがマントヴァと
パルマ。でも、実行プランはまだイメージできてない。当然のように通常のイタリアツアーではここへは行かない。パドヴァならヴェネツィアの半日観光をパスして足をのばせるが、マントヴァ、パルマまではとても無理。
となると、ヴェネツィアとかミラノに4,5日滞在する個人旅行というオプションしかない。海外旅行先の選択肢のなかでトータルの楽しみを考えると、この街より優先順位の高いところがほかにあるので訪問の時期はまだ先になりそう。そうはいっても、‘ビバ!
イタリア’の心に変わりないから、次回のナポリ、アマルフィ、シチリア旅行のあと‘この際、イタリアを一気に行っちゃうか!’ということになるかもしれない。
マンテーニャ(1431~1506)の絵に魅せられると、どうしてもマントヴァのドゥカーレ宮殿を訪問したくなる。マントヴァを支配したゴンザーガ家に依頼されて制作した宮殿の‘夫婦の間’の装飾で、最もみたいのが天井のだまし絵。見事な短縮法で描かれた童子をいつかじっくりみてみたい。
マントヴァでもうひとつみたいイリュージョン絵がある。それはジュリオ・ロマーノ(1499~1546)がゴンザーガ家の夏の離宮であるテ宮殿の‘巨人の間’に描いた天井画と壁画。これはゼウスとの闘いで巨人族が滅亡する場面を描いたものだが、これまで美術本やTVの映像などでみてそのマニエリスム調&劇画チックな画面にすごく惹きこまれた。いつかこの崩壊の空間に身をおきたい。
コレッジョの絵にぞっこんというわけではないが、一度はパルマを訪れて有名な教会の天井画や国立美術館にある‘聖ヒエロニムスのいる聖母’などの傑作と対面することを夢みている。
| 固定リンク
コメント
いづつや様、こんばんは
是非是非マントヴァへおいで下さいませ!
私は美術好きの方から大都市以外のお薦めの町を聞かれたときは、マントヴァを一番に押します。
ちょっと他では見られない濃厚な芸術文化が形成された町ですし、2~3日では見切れないほど充実しています。本数は少ないですが、ミラノからの直行列車も出ています。私も見逃した作品を観る為に、来年再訪する予定です。
投稿: Ayumi | 2010.10.13 00:07
to Ayumiさん
マントヴァはイタリア通、Ayumiさんがお奨めに
なるのですからなんとしても行かなくてはなりま
せんね。
Ayumiさんがローマのフリーペパーから紹介され
た‘好きな美術館は?’でもドゥカーレ宮殿は7位
になってますから、期待がふくらみます。実行プラ
ンが煮詰まる際は、またいろいろ教えてください。
投稿: いづつや | 2010.10.13 09:44