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2010.10.23

お茶の間の笑い ‘仙厓展’!

2054     ‘布袋画賛’

2057     ‘座禅蛙画賛’

2055          ‘橋上人物画賛’

2056     ‘堪忍柳画賛’

出光美で開かれている‘仙厓展 禅とユーモア’(9/18~11/3)は3年前に回顧展をみたばかりだから、プラスαが期待できるのか心配だった。同じ図録を使っている可能性もあるので、さらっと見て引き上げようと思っていた。

ところが、作品91点(画賛のみ)の2/3は前回なかったものだったので、すぐ‘見るぞ!モード’にスイッチオン。ここに仙厓(1750~1837)のコレクションが一体何点あるのか知らないが、前回(拙ブログ07/9/24)は94点あったから2回の展覧会で160点近くをみたことになる。これに他の美術館蔵を加えると鑑賞したのは200点くらい。これで仙厓は済みマークがつけられそう。

初見で足がとまったのはあくびをしている布袋さん。13点の布袋画のなかでこれと‘指月布袋’がお気に入り。このあくびをする布袋さんは口を大きく開けたあくび顔と横によじれた太鼓腹がじつにユーモラス。散歩の楽しみのひとつがあくびをする赤ん坊にでくわすこと。赤ん坊はあれほど寝ているのに布袋さんみたいによくあくびをする。

どうでもいいことだが、電車の中であくびをする大人をみる頻度としては女性のほうが多いような気がする。といいつつも‘あなたが女性ばかりみているからでしょう!’とつっこまれるとその印象もすぐへなりと変わってしまうのだが。

再会した‘座禅蛙’を楽しんだ。この蛙は目にとても力がある。そして、ちゃんと座禅の姿勢になっているところがエライ。悟りを開けたらなおエライのだが。でも、人間だって仏になれるのはごくわずか。蛙流の悟りだってあるだろうから、そう案ずることはない。

はじめてお目にかかる‘橋上人物画賛’をみていて、池大雅の同じような絵を思いだした。恐る恐る丸太の橋を進む僧は太っているのでとても渡れそうにない。さらさらっとひいた描線はじつにのびやかで、緊張した僧の姿がとてもユーモラスにみえる。

‘堪忍柳画賛’は腹にグッとくる絵。賛は‘気に入らぬ風もあろうに柳哉’。誰しも世の中そう思い通りにはいかないことはわかっている。気持ちのよい風が吹いてくることもあれば、気にいらぬ風に心が滅入ることもある。

柳はこの絵のように枝を曲げて激しい風に耐えているが、われわれは忍耐にも限度がある。心が折れるような不条理な風に吹きとばされることがないことをいつも願っている。

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