人気の歌舞伎役者が勢揃いした‘江戸の英雄Ⅱ’展!
歌川国貞の‘公孫勝に比す幡随意長兵衛’
1月、ららぽーと豊洲内にある平木浮世絵美、UKIYO-e TOKYOでみた‘江戸の英雄’展(拙ブログ1/6)は思い出に残る展覧会だったが、なんとパートⅡをやってくれるという。で、期待して出かけた。
作品の数は通期で120点、前期(9/4~26)、後期(10/1~24)で半分ずつ展示される。これらは1月と同じく博覧亭コレクションのものだが、今回は役者絵が中心。役者絵で名をあげた勝川春章(1726~92)にいいのがあった。3点あるなかで思わずみとれてしまうのが団十郎が演じる‘助六’。黒羽二重の小袖は勝手に‘黒の美’と呼んでいる。蛇の目傘を持ち桜の下に立つ助六の姿がなんともカッコいい。
歌川豊国(1769~1825)の回顧展にいつか遭遇しないかと密に願っている。が、なかなかその気配がないので今は鑑賞できた作品をすこしずつ積み上げている。今回は前期4点、後期3点でてくる。足がとまったのは‘暫’と5枚続の‘江戸両国すヾみの図’。隅田川の川岸を歩く歌舞伎役者が何人も描かれた横長の5枚続きはみてのお楽しみ!
今年は歌川国貞(1786~1864)をみる機会が多い。静嘉堂蔵の美人画や役者大首絵についで、ここでも34点(通期)。ぐぐっと惹きこまれたのが背景に描かれた激しく上下に動く波に目が点になる伊達騒動を題材にした3枚続、五代目市川海老蔵が演じる‘幡随意長兵衛’の凄みのあるにらみ。図録をみると後期に登場するものにも夢中になりそう。
3点ある歌川国芳(1797~1861)は行司と2人の関取を描いた絵がよかった。こういう青地の背景は珍しく、紫色の衣装がなかなか洒落ている。国芳の弟子、月岡芳年は2点(前後期1点づつ)のみだが、これがなかなかいい。サプライズがあるのだが、それは? もう一点も是非みたい。
1月同様、パートⅡも大ヒット!楽しみはまだ続く。
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コメント
まあ、いい展覧会ですね。
個人的に 歌舞伎・お相撲 大好きですので
興奮します。
江戸の英雄 は、
平成の英雄 でもあるような気がします。
(悲しいカナ・前期の拝観はムリですので、
後期は是非ゆきたいです。)
サプライズ! を 熱望!!
(わたしの都合がいい時に・・・。)
投稿: Baroque | 2010.09.18 01:58
to Baroqueさん
いい役者絵が沢山あります。是非、後期を。
浮世絵の楽しみは尽きません。
次の期待は太田記念美にやってくるハンブ
ルクのコレクション(10/1~11/28)
です。
投稿: いづつや | 2010.09.18 22:48