« もっと見たいカイユボットの名画! | トップページ | 池大雅の‘比叡山真景図’とビッグなオマケ! »

2010.09.15

ルブランの美貌に200%サプライズ!

1957_2         ルブランの‘マリー・アントワネットの肖像を描くルブラン’

1960_2          草間弥生の‘自画像’

1958_2           ベルニーニの‘自画像’

1959_2     ドニの‘家族といる画家の自画像’

損保ジャパン美で開催中の‘ウフィツィ美 自画像コレクション’展(9/11~11/14)をみた。とくに期待値の高い展覧会というのではなく、1点買いタイプの位置づけ。その絵とはヴィジェ・ルブラン(1755~1842)の自画像。

女性画や美人画の鑑賞をライフワークにしているから、チラシに載ったルブランの自画像にすぐ反応した。マリー・アントワネットはこんな美しい女流画家に肖像画を描いてもらってたのか!もうクラクラするような美貌である。本物の絵の前では落ち着きがない。こんなきれいな人にみられたら、平常心ではとてもいられない。顔は透き通るように白く、端正な目鼻立ち。この絵は一生の思い出になる。

肖像画は女性への思い入れが80%で男性のものは20%しかない。だから、館内での展示の順番(時代順)は無視して女性を描いたものが先になる。といっても、女流画家は少ないからその自画像は数点しかない。そのなかで、ルブランについで惹かれたのが草間弥生(1929~)が今年描いたもの。

日本人アーティストの草間弥生、横尾忠則、杉本博司の自画像がフィレンツェ美の‘ヴァザーリの回廊’に展示されることになったという情報はつい先日朝日新聞で知った。画面に吸い寄せられたのは草間パワーにあふれた自画像。草間は今年81歳、その創作活動はまったく衰えるところがない。衣服や顔に均質な筆致で明快に描かれた黄色や白の点々が目に心地いい。やはりヤヨイ・クサマは並みのアーティストをはるかに超えた全宇宙的な存在。

I LOVE ベルニーニ(1598~1650)だから、この大芸術家の自画像は見逃せない。画家や彫刻家たちの自画像を展示した‘ヴァザーリの回廊’は以前から知っていたが、普段は公開されてなくネット予約である程度人が集まると案内してくれることになっているから、一般のツアーだと鑑賞は難しい。幸運にもお目にかかれることになったこの絵は同じ年に描かれたボルゲーゼ美蔵のものとよく似ている。

チラシをみてルブラン同様、気になっていたのがドニ(1890~1943)の絵。斜めの線で構成する屋敷の壁のうすピンクと手前に大きく描かれた半身像のドニをしばらくいい気分でみていた。

今回やってきた60点のなかにウフィツィ自慢の絵が全部入っているかどうかわからないが、貸し出してくれないだろうと思っていたアングルもちゃんと入っているし、レンブラントもあるから、ひょっとすると‘お宝全部みせます!’のラインナップかもしれない。ほかにも、コーヒーを飲むジャコモ・バッラのいい自画像やデ・キリコ、フジタもあるから、◎の肖像画展に思えてきた。

|

« もっと見たいカイユボットの名画! | トップページ | 池大雅の‘比叡山真景図’とビッグなオマケ! »

コメント

今日行ってきました!
図録が分厚いですね。
ルブラン確かに美しいですね。亡命中にこの絵を描いたとか。
ヴァザーリの回廊に展示されているのは一部でほとんどは倉庫に眠っているとか。
図録を見ますと藤田は2つあるのですよね、これに新しく日本人の三人が加わるのですから、同じ日本人としては嬉しいですね。

投稿: oki | 2010.09.16 23:05

to okiさん
今回は図録はパスし、アングルやレンブラント
などの絵葉書を買いました。藤田も入ってま
すが、もう1点あるのですか。

ルブランは本当にきれいですね。もううっとり
です。

投稿: いづつや | 2010.09.17 10:14

大阪の国立国際美術館に巡回してきたので、いづつやさんぞっこんのルブランを見に行ったのですが、東京のものが全部大阪に来た訳ではなかったようです。自分がかの美人を見落としたのかと美術館の方にも尋ねてみましたが、東京だけだそうで、残念でした。
国際美術館、万博公園から引っ越してもやはり不便なとろにあるように感じます。いつも迷ってしまいます。私が大阪が不案内の為ですが。
京阪中ノ島線で東洋陶磁美術館へルーシーリーも観てきましたが、ルーシーリーよりも平常展が国宝級のものばかりで、そちらのほうの印象が強く残りました。

投稿: licoluise | 2011.01.07 21:31

to licoluiseさん
美貌のルブランを共有できなかったのが
残念でなりません。昨年、ルノワールの絵を
みるため国際美に行きましたが、確かに
アクセスはすごく悪いというほどでもない
ですが、大阪駅からは近くて遠いという感じ
ですね。

東洋陶磁美は一級のやきものがあることは
前から知っているのですが、まだ訪問して
ません。いずれと思ってます。

投稿: いづつや | 2011.01.08 11:20

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: ルブランの美貌に200%サプライズ!:

« もっと見たいカイユボットの名画! | トップページ | 池大雅の‘比叡山真景図’とビッグなオマケ! »