いつか行きたい美術館! アムステルダム市立美術館
マレーヴィチの‘モスクワの英国人’
マレーヴィチの‘シュプレマティスト・ペインティング’
オランダのアムステルダムへ05年に行ったとき、国立美術館は改築中でレンブラントの‘夜警’、フェルメールの‘牛乳を注ぐ女’など有名な絵だけが限定的に展示されていた。それから5年も経つのにまだ工事は終了しない。一体新美術館はいつ完成するのだろうか?
数年後にまたオランダ・ベルギーツアーに参加しようと思っているのだが、アムステルダムでの自由時間(一部の行程をパス)はゴッホ美のすぐ近くにある市立美とアムステルダムから列車で1時間くらいで着くオッテルロー、クレラー=ミュラー美に充てることを今から決めている。
前回、市立美は国立美同様、改築していたため、そのコレクションは中央駅から15分くらいのところにある郵便局で仮展示されていた。全体のどのくらいがでていたのか見当がつかないが、デ・キリコの絵(拙ブログ05/4/15)などをみることはみた。だが、広島にいるとき鑑賞したシャガールの‘7本指の自画像’がなく、ゴッホやモンドリアンの作品の姿をみせてくれなかったから、評価の高い近現代絵画の一部があっただけという感じ。
ところで、この美術館は国立美とは違って元の場所で公開されている?チェックしてないが、どうだろうか。まだ、工事中だったら予定が狂う、、美術本には気になる絵がいくつも載っている。まず、ゴッホ。広島であった市立美名品展で3,4点みたと記憶しているが、ミレーの絵を下敷きにした‘掘る人’は出品されてなかった。
シャガールは有名な‘7本指’のほかに‘ヴァイオリン弾き’や‘聖母とソリ’がTASCHENにでている。シャガールは好きな画家だから追っかけのエネルギーをきらさないようにしているが、この2点は魅力いっぱい。
シャガールもいいのだが、この美術館へ駆り立てるのはマレーヴィチの作品。画集をみるとここにはマレーヴィチのいい絵がいくつもある。傑作が集結した経緯は知らないが、とにかくいいのが揃っている。
初期のプリミティブ様式で彫刻のように描かれた農民の絵やモティーフがコラージュ風に配置されたおもしろい絵‘モスクワの英国人’、そして正方形や円形など単純化された幾何学フォルムで構成された‘シュプレマティスト・ペインティング’などがとても刺激的。
マレーヴィチの絵はこれまでそう多くはみてないから、こうした傑作を体験したらこの画家に最接近するかもしれない。
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