いつか行きたい美術館! オスロ国立美術館
西洋絵画の名画を知るきっかけはいろいろあるが、普通は中学、高校の美術や世界史の教科書を通して心のなかに入ってくる。ダ・ヴィンチの‘モナリザ’、ボッティチェッリの‘ヴィーナスの誕生’、ベラスケスの‘ラスメニーナス’、レンブラントの‘夜警’、ルノワール、マネ、モネ、ゴッホ、ゴーギャンら印象派の作品、ムンクの‘叫び’、クリムトの‘接吻’、ピカソの‘アヴィニョンの娘たち’などなど。
誰でもそうだろうが、中学のころからムンク(1863~1944)の‘叫び’は知っており、あの幽霊のようなのっぺりとした顔が目に焼きついている。だが、本物があるのはノルウェーのオスロ国立美。だから、縁遠い名画のなかではこれが筆頭かもしれない。一生縁がないかもと思うことがある。でも‘そう諦めていいの?意を決して北欧ツアーに参加すれば、行程にはオスロ国立美への入場が組み込まれているからすぐみれるでしょう’ともうひとりの自分がささやく。
フィヨルド観光には惹かれるものがあり、‘叫び’の見たい度も強いのだが、まだ優先順位が上がってこない。この絵は美術館を離れることはまずないから、いつか決断しないといけない。手元にある週間‘ラ ミューズ・世界の美術館 ムンク美術館’(93.2、講談社)をみると、‘叫び’のほかにもグッとくる絵がいくつも載っている。
‘生命のダンス’は幸運なことに99年、フレンツェのピッティ宮殿であった‘ムンク展’(オスロ国立美所蔵20数点)で遭遇した。人物配置のよさと明るい色調に大変感動した。3年前西洋美であった回顧展(拙ブログ07/10/14)にムンク美蔵の別ヴァージョンがやってきたが、2点をくらべると国立美のほうが断然いい。
オスロ国立美にはムンクの絵が58点あるそうだが、‘橋の上の少女たち’、‘メランコリー’への関心も高い。また、初期の作品‘病める少女’や‘叫び’の1年あとに描かれた‘思春期’とか‘マドンナ’にも魅了される。こうして代表作をレビューするとムンクは大画家ということを思い知らされる。
北欧旅行の情報蒐集にまだ力は入ってないが、行くならデンマーク、スウェーデンもまわることになる。以前取り上げたストックホルム美にも見たい絵があるから、オスロの美術館とのセットだと楽しい美術館めぐりになりそう。なんとかやりくりして出かけたい。
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