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2010.08.28

もっと見たいスーラの名画!

1892_2      ‘ポルサペサンの港’(ミネアポリス美)

1893_2     ‘ポール・アン・ベッサンの日曜日’(オッテルロー、クレラー=ミュラー美)

1891_2    ‘オンフルールの夕暮れ’(NY,MoMA)

1890_2    ‘グランカンのオック岬’(ロンドン、テート・モダン)

世の中にはいろんなタイプの絵があるが、絵によってはそれをみるのに一番いい季節があるかもしれない。夏の暑い時期によくみているのはスーラ(1859~1891)の点描画。すっきりした画面をみているとひんやりとした風を感じ、一瞬涼しくなるのである。本当かいな!?という声が聞こえてくるが、お試しあれ。

絵画鑑賞は時々とてつもなく大きな感動を与えてくれる。08年ロンドンのナショナルギャラリーでみたスーラの‘アニエールの水浴’(拙ブログ08/2/8)とシカゴ美にある‘グランド・ジャット島の日曜日の午後’(08/4/4)はそんなエポック的な鑑賞体験だった。こんな手間隙のかかる絵をよくもこれほど美しく描きあげたものだと息を呑んで見ていた。

スーラの大回顧展にいつか遭遇したいと願っている。もし、ロンドンとかシカゴ、NYで開催されることがあったら、なんとしても駆けつけるつもり。今はそんな情報はないので、行ける美術館にある作品との対面をひとつ々積み重ねていくことにしている。

まだみてない絵の多くは海洋画。ミネアポリス美にある‘ポルサペサンの港’は港の風景に人物が描かれているので、風俗画をみる感覚で、そのおびただしい数の小さな色の斑点を隅から隅までみてしまう。寒村の雰囲気がじつによくでており、とても魅せられる。

‘ポール・アン・ベッサンの日曜日’はマストにつけられた布や国旗が風にひらひら揺れて、港の情景が心地よく映るのに対し、‘オンフルールの夕暮れ’はぐっとセンチメンタルな気分になる。こういう茜色の空をみると古い映画のワンシーンを思い出す。映画ではなく実際の光景に接し命の洗濯をしたいのだが、なかなかそういう機会がない。

NYの近代美術館にはスーラの海洋画が4,5点あるのに、まだ‘グラヴリーヌの水路、夕暮れ’しかみてない。新MoMAにスーラ作品が全部展示されてない可能性もあるが、‘オンフルール’にはお目にかかりたい。

2年前訪問したテート・モダンでは‘オック岬’は必見作品リストに入っていたが、残念ながら展示なし。この絵は一見するとモネの海の絵を彷彿とさせる。中央に描かれた岩は蟹のつめのような形をしており、ドドーンと目の中にとびこんでくる。見たい度からいうと、この絵への思い入れが最も強い。

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