« 再会を楽しみにしていた‘金剛界八十一尊曼荼羅’! | トップページ | 東博浮世絵エンターテイメント! 北斎・広重・国芳 »

2010.08.01

三の丸尚蔵館の収穫は円山応挙の‘群獣図’プラスα!

1795_2      円山応挙の‘群獣図’(江戸時代 18世紀)

1796_2        薩摩焼‘色絵獅子置物’(明治前期)

1797_2     ‘刺繍獅子図屏風’(高島屋飯田貿易店、1919)

都内にある美術館の平常展で定期的にみているのは東博と三の丸尚蔵館。東博の場合、日本画、やきもの、彫刻の追っかけ作品はすべて見終わった。で、今はまだ残っている春信、歌麿、広重の浮世絵と国宝の刀をみるためにでかけている。だから、以前に比べるとここにいる時間はだいぶ短くなった。

三の丸尚蔵館(無料)に展示される作品を定点観測し、足を運んでいるのは昨年末に紹介した3つの絵(09/12/25)をじっと待っているから。嬉しいことに現在開催中の‘虎・獅子・ライオン’(前期7/17~8/8、後期8/14~9/5)に待望の円山応挙作‘群獣図’が登場した。

だが、展示されたのは虎が描かれた右隻のみ。象がでてくる左隻もこの際一緒にみたかったのだが、残念!長いこと待ってやっとみれると勝手に思い込んでいたものだから、象がいないことがわかりガックリ。象はテーマからはずれるから仕方がないと言い聞かせてはいるが、へこんだ気持ちはしばらく元に戻りそうにない。

真ん中に描かれた虎は最接近してみると、応挙の高い写生力がいかんなく発揮されている。毛並みの精緻な描写に引き込まれると同時に、口とか目のまわりの髭に使われた胡粉の白がとても印象深い。虎の上に覆いかぶさる松の枝には2匹の栗鼠がおり、右の鹿のそばにはこれまた可愛い小熊がいる。

前期にでている16点のうち、獅子の置物3点に足がとまった。家に持ち帰りたいと思ったのは薩摩焼の‘色絵獅子置物’。じゃれあう3匹の獅子に愛着をおぼえる。こういう置物は観光地のお土産屋にありそうな感じだが、仔細にみるとこれほどの上物はそうはないだろうと考えが改まる。

今回一番の収穫は高島屋がつくったライオンの刺繍。本物のライオンが目の前にいるようで、思わず後ずさりしてしまう。毛の質感が刺繍でこれだけだせるのだから、この技術は半端ではない。200%KOされた。見てのお楽しみである!

この美術館は月曜だけでなく金曜も休むので、お出かけになるときはこのことをお忘れなく。開館時間は8/31までは午前9時~午後4時45分(入館は4時30分まで)、
9/1~5は午前9時~午後4時15分(入館は4時まで)。

|

« 再会を楽しみにしていた‘金剛界八十一尊曼荼羅’! | トップページ | 東博浮世絵エンターテイメント! 北斎・広重・国芳 »

コメント

円山応挙『群獣図屏風』は、当館で開催する「若冲が来てくれました」展に出品されます。展示期間は7月27日(土)~8月25日(月)です。右左隻とも同時に展示します。どうぞお越しください。

投稿: 福島県立美術館 伊藤匡 | 2013.07.25 13:50

to 福島県立美術館 伊藤匡さん
貴館で応挙の‘群獣図’が展示されることを
はじめて知りました。情報提供誠にありがとう
ございます。

投稿: いづつや | 2013.07.25 18:53

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: 三の丸尚蔵館の収穫は円山応挙の‘群獣図’プラスα!:

« 再会を楽しみにしていた‘金剛界八十一尊曼荼羅’! | トップページ | 東博浮世絵エンターテイメント! 北斎・広重・国芳 »