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2010.08.16

胸が高まるノイエ・ピナコテーク!

1849_2       ゴッホの‘ひまわり’

1848_2       ゴーギャンの‘テ・タマリ・ノ・アトゥア’

1850_2     ベックリンの‘波間の遊び’

1851_2     シーレの‘苦悩’

来春訪問することにしているノイエ・ピナコテークへの思い入れはかなり強い。海外の美術館をまわるときは、1秒たりとも時間を無駄にできないので所蔵作品必見リストを入念につくっている。いい作品がある美術館だとこれをつくるのも楽しいが、ノイエにはわくわくするような名画が沢山ある。

はじめての美術館、とくに大きな美術館の場合、のんびり構えていると思い描いた作品の半分もみれないから、いつも入館するとリストをみながら館内を駆けずりまわっている。まず追っかけ作品を優先的にみて、時間に余裕があれば(ないことが多い)ほかの作品も楽しむ。リストアップしたものが100%みれることはなく、だいたい1割くらいは欠ける。

ノイエでの最重点作品は2点、これまで拙ブログで紹介したマネの‘アトリエの昼食’(08/8/7)とクノップフの‘私は私自身に扉を閉ざす’(08/9/25)。三菱一号館美であったマネ展に‘アトリエの昼食’が展示されるのを密に期待していたが、やはりこれは館自慢の一枚だから無理だった。

この絵をみると二人の画家が思い起こされる。ひとりはドガで、もうひとりはカラヴァッジョ。前々からマネの人物画はドガのそれと通じるものがあると思っていたが、最近はこのマネの息子がロンドンとミラノにあるカラヴァッジョの‘エマオの晩餐’に描かれたキリストにダブってみえてきた。マネはカラヴァッジョの絵に刺激をうけたのではないかと勝手に想像している。

この2点以外の絵の見たい度は横一線。ゴッホは嬉しいことに3点ある。‘ひまわり’と‘掘る人のいるアルルの果樹園’と‘オーヴェルの畑’。ゴーギャンのタヒチの女を描いた絵も注目の絵。また、ドガの‘アイロンかけ’にも惹かれている。

ベックリンの絵はこれまで片手くらいした体験してないから、毒があって猥雑な感じのする‘波間の遊び’には興味深々。Bunkamuraはよく象徴派の作品を展示してくれるので、一度ベックリンの回顧展をやってくれないかなと期待している。いつものことだが、帆だけは高く揚げておきたい。

この美術館の楽しみのひとつはクリムトの‘マルガレーテ・ストロンボロー=ヴィトゲンシュタインの肖像’、‘音楽Ⅰ’、シーレの‘苦悩’。情報はないが、ココシュカなどもあるかもしれない。ほかにもドイツの美術館だから、表現主義のグロスとかキルヒナーあたりに遭遇すると嬉しいのだが。はたしてどんなサプライズが待っているだろう?

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コメント

ベックリンのこの手の画苦手です。こんなねちゃーとした感じの絵、日本の大正期のアールヌーボーの絵にもなかったでしょうか?丸く切り取った画面に女性と波間が描かれている爽やかさを全く感じないあれです。その辺の関係はないのでしょうか?
京都に細見美術館があるのはご存知かと思いますが、あの階段を下りていく感じが、どうもbunkamuraを思い出します。

投稿: licoluise | 2010.08.17 14:40

to licoluiseさん
ベックリンの絵と日本のアール・ヌーヴォーの
関係はまったく知りません。ベックリンの絵は
図版をみての印象なのですが、おっしゃるよう
にちょっと引いてしまう絵ですね。

笑いながらいやらしい目つきで若い女をみてい
る老人はピエロ・ディ・コジモが描く人物を彷彿
とさせます。

この絵で惹かれてますのはじつは人物ではな
くて海面の描写です。ほかの絵でもこうした海面
が大きくうねるものがありまして、これが強く心
をとらえてます。

細見美はおもしろいつくりで、ミュージアムショ
ップや喫茶室は階段を降りたところにありますね。

投稿: いづつや | 2010.08.18 00:28

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