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2010.08.11

アントワープ王立美展はマグリット、デルヴォーの2点買い!

1829_2       マグリットの‘9月16日’

1830_2    デルヴォーの‘バラ色の蝶結び’

1831_2           フレデリックの‘咲き誇るシャクナゲ’

ベルギーのアントワープ王立美が所蔵する作品70点を公開する展覧会(7/28~
10/3)が行われている東京オペラシティアートギャラリーヘ出かけた。ここを訪問するのは3度目だから、まだ不慣れ。JR新宿駅から京王新線に着くまでが長い。前回もこんな歩いたっけ?美術館はここから一駅の初台にあるのだが、たどりつくまですごく時間がかかる感じ。

展覧会のチラシには‘アンソールからマグリットへ ベルギー近代美術の殿堂’のキャッチコピー。が、掲載されている絵をみて、今回はマグリットとデルヴォーの2点買いとはじめから決めている。だから、鑑賞時間は30分弱と短い。どの展覧会でも解説文は読まないから、こういう目的がはっきりしている場合はとても早く見終わる。

アントワープは5年前訪問し、ノートルダム大聖堂で念願のルーベンスの傑作‘キリストの降架’、‘キリストの昇架’を体験したが、自由時間がないため王立美は寄れなかった。ここにもルーベンスのいい絵があるから一度は入りたいのだが、次も似たようなツアーに参加する予定だから縁がなさそう。

古典絵画の情報は少しあるが、近代絵画にどんな作品があるのか皆目わからない。ベルギー人ではないから、名前を知らない画家の作品への関心はうすい。マグリット
(1898~1967)の絵はまだか、まだかと思いながらどんどん進んでいくと最後のシュルレアリスムのコーナーにお目当ての‘9月16日’があった。

代表作‘光の帝国’(拙ブログ09/6/18)と同じタイプの絵だが、‘光の帝国’では空は昼なのに、この絵は風景も空も夜。アクセントになっているのが大きな木の上のほうにある三ヶ月。月がなければ神秘的な風景でおわるところだが、アップリケのような三ヶ月をちょこっと張るだけでシュールさ全開の不思議な世界に変容する。マグリットは
200%傑出したイメージの魔術師!

4月横浜そごうでデルヴォー(1897~1994)の‘森の精’(4/30)に惹きこまれ、ここでもまたいい絵‘バラ色の蝶結び’に遭遇した。遠近法で表現された広い空間には全部で10人の裸婦がいる。そのうち3人がバラ色の蝶結び。建物の前の石畳には大小さまざまな石ころがあり、そのなかに交じって髑髏がひとつ置かれている。髑髏はもう二つあるが、それは見てのお楽しみ。

写実性の高い描写が見る者を魅了するフレデリック(1856~1940)の少女の絵は思わず足をとめてみてしまう。また、ベルギー象徴派を代表するクノップフの肖像画にも魅せられる。シュルレアリスムのいい絵が2点みれたから気分をよくして、次の美術館へ向かった。

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コメント

七夕の画を捜しているうちにこのブログにゆきあたりました。。抱一の「七夕図」です。あらゆるジャンルの画を網羅し、画それぞれについての感想、想い、それそれの表現の仕分けに感銘です。シュールのマルグリッドとダリの違いはまさにピタッときました。確かに!と
本当によくご覧になっていらっしゃるし、行かれてますね。お気に入りの本もあまりにも私が読んでみたい本ばかりで、驚きました。よく知っている画家でも知らなかった画と巡りあいました。ルソーの赤ん坊のお祝い」は全く知りませんでした。この様にブログに感想を書き込むのも初めてですが、書かずにはいられませんでした。

投稿: licoluise | 2010.08.12 15:53

to licoluiseさん
はじめまして。書き込みありがとうございます。
美術品を美欲(My造語)にかられて気楽にみて
います。感ずることが一番大事と思ってますから、
本物をとにかくよくみることを心がけてます。

名品はなるべく多くの方と共感するほうが楽し
いですから、どれを載せると喜ばれるかなとあれ
これ時間をかけてます。これからもよろしくお願い
します。

投稿: いづつや | 2010.08.12 23:26

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