もっと見たいルノワールの名画!
‘海辺にて’(NY,メトロポリタン美)
‘ヴェネツィアのパラッツオ・ドゥカーレ’(ウィリアムズタウン、クラーク美)
お気づきのように拙ブログには西洋絵画でも日本画でも女性を描いた絵が沢山登場する。そのなかで最も多いのがルノワール。だから、意気込んで取り上げるMy好きなルノワールは残り少なくなってきた。
ルノワール(1841~1919)の回顧展はここ2年で08年のBunkamura(08/2/18)と今年の国立新美(2/21)&国立国際美(4/21)と2回も開かれ、オルセー、ボストン、クラーク美などから自慢の女性画がいくつも展示された。日本にいながらこれほどいいルノワールの名画がみられるのだから、これはありがたい。
今年の展覧会でビッグなビッグな収穫はクラーク美蔵の‘団扇を持つ女’と画集に必ず載っている‘可愛いイレーヌ’(E.G,ビューレー・コレクション)がみれたこと。‘イレーヌ’を追っかけて大阪へ出かけたが、いい思い出になった。この絵が済んだので、見たい度の大きいのはあと3点。
それは‘女性大水浴図’(フィラデルフィア)、‘海辺にて’(メトロポリタン)、そして‘ジャンヌ・サマリーの胸像’(プーシキン、7/20)。フィラデルフィア美へなんとしても行きたいのはダリの‘ゆでた隠元豆のある柔らかい構造、内乱の予感’、セザンヌの‘大水浴図’&‘サント・ヴィクトワール山’、ルソーの‘カーニバルの夜’とともに、ルノワールのこの美しい裸婦をみたいから。
メトロポリタンにある‘海辺にて’は08年のときどういうわけか展示されてなかった。次回はしっかりリカバリーしたい。サーカスものをルノワールは‘フェルナンド・サーカス’(シカゴ美、08/4/5)と‘道化師’2点制作している。絵の前で息を呑んでみていた‘フェルナンド・サーカス’に比べ、男の‘道化師’は少し冷静な鑑賞態度になるかもしれないが、鑑賞欲をそそられることに変わりない。
ルノワールの風景画はそれほど惹かれないのだが、このヴェネツィアの風景だけは別。モネの絵をみるようでとても魅せられる。これを所蔵するクラーク美はアメリカのマサチューセッツ州ウィリアムズタウンにある。ここはルノワールの宝庫、いつか訪問したい。
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