パリ市立近代美術館でユトリロ、ドンゲンの絵をみたい!
デュフィの超大作‘電気の精’
ドンゲンの‘スフィンクス’
1991年に訪問したパリ市立近代美術館は鑑賞した作品、例えば、デュフィのびっくりするくらい大きな絵‘電気の精’やマティスの‘ダンス’などはよく覚えているのに、どんな建物でどんな部屋に飾ってあったかはまったく忘れている。
美術館のある場所を地図であらためて確認すると、セーヌ河に沿ったところに建っており、シャイヨー宮の近く。すぐ後ろ側にギメ美術館がある。プティ・パレとマルモッタンのちょうど中間あたりだから、流れからいくとここへも出かけないともったいない。
ここにはエコール・ド・パリのいい絵があることで知られている。が、フジタの‘寝室の裸婦キキ’とモディリアーニの‘ルニア・チェホフスカ’くらいしか確かにみたという実感がない。訪問した2年後に発行された‘ラ ミューズ 世界の美術館 パリ市立近美’(講談社)をみると、情けないことに‘この絵みたかな?’というのがいくつもある。ユトリロ、パスキン、そしてスーティンも。
ユトリロはこの本に‘ベルリオーズの家’、‘ブラン・マントーの教会’、‘コルテ通り’が載っているのに、どうしたことかどれも記憶にないのである。だから、次回はしっかりリカバリーするつもり。
記憶にない絵でしかたがないのもある。それはフジタと仲がよかったヴァン・ドンゲンの絵。この画家に開眼したのは6年前(拙ブログ05/4/13)だから、このころはドの字も知らない。が、今はドンゲンの回顧展に遭遇しないかと密に願っているほどだから、美術館の図録(仏語)にも載っている‘スフィンクス’はみたくてたまらない。手元の本にはほかに2点でている。全部で5点くらい所蔵しているのだろうか?
関心の高い絵はユトリロ、ドンゲンだが、ここにはキュビスム、フォーヴィスム、抽象絵画、シュルレアリスムのいい絵が沢山あるから、これらに囲まれるのも楽しみ。だいぶ時間が経ったから、お気に入りのドローネー、クプカ、ブラウネルと新鮮な気持ちでむき会うことになるだろう。
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