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2010.08.02

東博浮世絵エンターテイメント! 北斎・広重・国芳

1799         葛飾北斎の‘諸国瀧廻り・相州大山ろうべんの瀧’

1798     歌川広重の‘名所江戸百景・両国花火’

1800     歌川広重の‘江戸近郊八景之内・芝浦晴嵐’

1801     歌川国芳の‘東都富士見三十六景・佃沖晴天の不二’

現在、東博本館の平常展浮世絵コーナーにでている30点(7/27~8/22)からお気に入りの絵をいくつか。今回は常連の春信がお休み。で、注目の美人画は清長の‘清少納言’、歌麿の‘青棲六家選・丁字屋唐歌’とワイドスクリーンの‘物干し’。

歌麿が女たちの日常生活を切り取って描いた三枚続の絵には毎度心を奪われるが、‘物干し’は‘台所’とともに大好きな絵。幼児やでれっとした猫をみると肩の力がすっと抜ける。

北斎の‘諸国瀧廻り’(8点)は引き続き‘相州大山ろうべんの瀧’と‘東海道坂ノ下清滝くわんおん’が登場。‘ろうべんの滝’はシリーズのなかで描かれている人物が最も多く、活気がある。これは大山寺へ参詣した男たちが滝で水垢離(みずごり)をしている場面。

12点ある広重はいいのが揃った。両国の花火というとすぐ思い浮かべるのは‘名所江戸百景’に描かれた絵。花火が打ち上げられるようになったのは享保18年(1733)から。5月28日から8月28日が納涼期間で、初日の5月28日に花火が打ち上げられた。なんともでっかい花火だこと!

4点でている‘江戸近郊八景’のうち、波しぶきを表す白い点々と青のグラデーションが目に焼きつく‘芝浦晴嵐’に痺れる。手前の大きく描かれた船に対して遠景にみえる船がとても小さいので、目の前の光景は広々としている。こういう構成に魅せられるともう広重の風景画から逃れられなくなる。

国芳の‘佃沖晴天の不二’でぐっと惹きつけられるのが動きのある船の描写。左の渡し船は短縮法で描かれ、艪をこぐ船頭のリズミカルな動きがじつにリアル。また、四つ手網で白魚漁をする漁師の様子が真に迫っている。

この絵と隣に展示してある同じく東都名所の‘昌平坂乃遠景’(拙ブログ7/9)、そして‘佃島’(展示なし)はMy好きな国芳の風景画の上位に入れている。

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