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2010.07.07

広重、北斎、抱一の七夕祭の絵!

1709           歌川広重の‘名所江戸百景・市中繁栄七夕祭’

1711         葛飾北斎の‘富嶽百景・七夕の不二’

1710                 酒井抱一の‘七夕図’

今日は七夕なので、これにちなんだ絵を。平塚は盛大な七夕祭で有名だが、まだ見たことがない。確か、仙台もこれで賑わっているはずだが。

小さい頃は願い事を描いた短冊を竹竿につけ、そのあと美味しいものを食べるのはとても楽しかった。翌日近くの川にこれを流しに行くと、流れが緩くなったところに短冊のついた笹がいくつも重なるように滞留していた。今でも、子どもたちのいる家庭では同じことをしていると思うが、生憎近くに川がないので、そういう光景をみることがない。

七夕祭の絵ですぐ思い浮かべるのは広重(1797~1858)が描いた‘名所江戸百景・市中繁栄七夕祭’。どこの家でも屋根の高さを上回るほど長い竹竿が立てられ、笹に飾られた短冊や吹流が強い風にひらひら舞っている。この風なびきの描写にわけもなく魅せられる。

遠くに富士山が見えるが、この絵で視線が集中するのは手前左にある竹竿。これに対し、広重が参考にした北斎(1760~1849)の‘七夕の不二’は竹竿の数が少ないので中央に配された白い富士が強く印象付けられる。‘富嶽百景’は2年前、日本橋三越であった‘北斎 富士を描く’で展示されたから、この絵を楽しまれた方も多いかもしれない。

酒井抱一(1761~1828)が描いた‘七夕図’(根津美)は‘国宝燕子花図屏風’が公開された特別展第5弾に出品された。ここには旧暦の七月七日に手芸や芸能が上達することを祈願した儀式、乞巧奠(きっこうてん、七夕祭のこと)が描かれている。

麻の緒を張り、これに五色の糸が掛けてあり、下にあるのは梶の葉を一枚浮かべ、水を張った角盥(つのだらい)。抱一にはもうひとつ乞巧奠の絵があり、宮廷の節会を描いた‘五節句図’(大倉集古館)の一枚として、彦星と織姫への供え物が置かれた台盤や技芸が上手になることを願う女房たちが描かれている。

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コメント

いづつやさま、

こんにちは!
七夕、懐かしいです。それにしても広重の絵を見ていると、江戸では盛大に七夕を祭っていたんですね。こいのぼりみたい。
酒井抱一の作品は、これまたさらさらっと描いた感じが秀逸。こんな風に手芸の上達を願うなんて我々の祖先は本当にセンスが良くて繊細な人たちだったんだなあ、としみじみ思います。

投稿: cucciola | 2010.07.08 03:20

to cucciolaさん
こんにちは。
広重も北斎も風の表現が抜群に上手いですね。
広重が北斎の先行絵に刺激をうけて描いた
‘市中繁栄七夕祭’にすごく魅せられます。

江戸時代の七夕はこんなに盛んだったのですね。
風になびく短冊や吹流が祭の気分をいっそう
盛り上げてくれます。

抱一の七夕図もシンプルでいいですね。昨年
‘冷泉家 王朝の和歌守展’をみたとき、冷泉家
で毎年行われている和歌が上手になるようにと
星に願う行事、乞巧奠の様子がビデオで流れてい
ました。

二星にお供え物をし、最後は即興の和歌会。恋の
和歌の贈答をくり返し、鶏鳴を聞くまで楽しむの
ですね。とてもいい感じでした。

投稿: いづつや | 2010.07.08 14:19

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