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2010.07.18

能装束をみたい一心で出かけた‘能の雅 狂言の妙’!

1744_2     ‘紅白段花筏模様唐織’   

1745_2     ‘茶地青海波源氏車模様厚板’

1746_2     ‘紺地石畳法螺貝模様袷狩衣’

1747_2     ‘浅葱地枝垂柳流水模様長絹’

久しぶりにサントリー美ヘ出かけ国立能楽堂コレクション展‘能の雅 狂言の妙’
(6/12~7/25)をみた。サントリー美は好感度の高い美術館のひとつだが、今年はこれと‘鍋島展’(8/11~10/11)、‘歌麿・写楽展’(11/3~12/19)の3回に絞っている。

能を定期的に鑑賞する習慣がないので、能のイメージは過去にみた時代劇映画にでてくる薪能のシーンとかNHKの芸能番組を通じてできあがったものにすぎない。だから、確たるものがなく物語になった名曲にも疎い。これからも能の舞台を体験することはないかもしれない。だが、歌舞伎をみることをはじめたら、能への関心が高まるのではないかと思っている。

この能楽展で最もみたかったのはチラシに載っている加賀前田家伝来の能装束‘紅地白鷺太蘭模様縫箔’だったのに、これはもう展示が終了。今は後期(7/7~7/25)だが、しばらく足が遠のいていたため、大半が前後期で入れ替わることに頭が回らなかった。能面とか能装束はやきものと同じ感覚があり、展示替えはないだろうと勝手に思っていたのである。ドジをもう一つ、前売券(1100円)をちゃんと買っていたのに、‘一枚(1300円)、カードで’とやってしまった。

能装束のなかで最も装飾性に満ち、華やかなのが女役が表着として用いる小袖タイプの唐織。‘紅白段花筏模様’はみていて心がウキウキしてくる。花筏は川面に群れとなって流れていく桜の花を筏に見立てたもの。これほど華麗な花筏を体験したのははじめて。

同じく小袖タイプで男役の着付け、厚板は青海波と源氏車模様のものが目を惹いた。御所車の車輪だけを文様化した源氏車はいろいろなヴァリエーションがあり、センスのいい色使いで精緻に刺繍されている。また、青海波の波間に一部が沈んでいる車輪があり、全体を立体的にみせる構成もすばらしい。

大袖のものでは法螺貝の模様が強いインパクトをもっている紺地の狩衣といかにも涼しげな浅葱地と細い線で描かれた柳と流水が心を揺すぶる長絹に足がとまった。能装束は東博でもしょっちゅうみているが、能楽堂のコレクションは確かにワンランク上という気がする。

ここが開場して25年経ったということだが、節目の年にめぐりあい普段はみれない能装束をみれたのだから機嫌はすこぶるいい。ミューズに感謝!

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» 「能の雅 狂言の妙」/サントリー美術館 [京の昼寝〜♪]
能の雅(エレガンス) 狂言の妙(エスプリ)     実際に能や狂言の舞台を見たことはないのですが、そこはいにしえからのわが国の伝統芸能。そして能はユネスコの「無形文化遺産」(2001年)としても認められました。一様な能面に様々な“想い”をのせ、また絢爛豪華な能装束は、舞台を知らない人間でも堪能できるものだと思います。今回は国立能楽堂が開場25周年を記念し、能や狂言の面、装束を中心に、約180点を公開。 中には初公開となる前田家伝来の能装束11領もあり、まさに幽玄の世界... [続きを読む]

受信: 2010.07.27 12:19

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