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2010.07.16

五島美の‘陶芸の美’展は名品揃い!

1736_4     ‘青磁鳳凰耳花生’(重文)

1739_2     ‘古伊賀水差 銘 破袋’(重文)

1738_2     ‘鼠志野 銘 峯紅葉’(重文)

1737_2     長次郎の‘赤楽茶碗 銘 夕暮’

五島美は秋の特別展‘国宝 源氏物語絵巻’(11/3~11/28)が終了すると、改修工事のため2年間お休みとなる。で、4月から館蔵品をドドッと公開中。現在は第3弾、‘陶芸の美ー日本・中国・朝鮮’(6/26~8/8)が行われている。

作品は57点、プラス特別展示として国宝の‘金銅馬具類’(宮崎県西都原古墳群出土)。ここはよく来ているので再会するものが多いが、やきものコレクションは質が高いことで有名だから、1点々釘付けになる。

中国陶磁は29点、足がとまるのはやはり南宋時代(12~13世紀)、龍泉窯でやかれた‘青磁鳳凰耳花生’。これは砧青磁(きぬたせいじ)の名品で、同じたタイプの花生のなかでは最も大きい。厚くかかった美しい粉青色の釉調を息を呑んでみていた。

日本のやきもの(17点)は図録に載っている名品がほとんどでている。これは壮観!そのなかで存在感が際立っているのが古伊賀の水差(桃山時代・17世紀)。下部は大きく破れた袋のようにも好物の破れおかきのようにもみえる。作為のないビードロ釉と相俟ってその力強い景色が目に強く焼きつく。

‘峯紅葉’(桃山時代・16~17世紀)は3年前、出光美であった展覧会に出品された(拙ブログ07/2/26)。魅せられるのはきりっとした印象を与える赤褐色かかった釉薬の色と箆で思い切りよく形どった器形。そして、絶妙に配置された亀甲文と桧垣文が茶碗の魅力をいっそう掻きたてる。

長次郎の‘夕暮’(桃山時代・16世紀)をみるのは8年ぶり。これはまさに銘の通り、じっとみていると秋の夕暮れを連想する。ここには長次郎の作では‘黒楽茶碗 銘 千声’(今回は展示なし)があり、常慶の黒楽茶碗‘銘 悪女’(展示なし)、道入(のんこう)の黒楽茶碗‘銘 三番叟’も所蔵している。

ほかでいい気分になったのは楕円形に歪められた‘黒織部沓形茶碗’や軽妙な桧垣や雁木の文様が心に響く‘絵唐津四方筒向付’。次回の‘茶道具の精華’(8/28~10/24)は日本のやきもののパートⅡ。また出かけることにしている。

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