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2010.06.24

日本人は展覧会が大好き ボストン美展に31.9万人!

1676_2      ‘ボストン美展’(4/17~6/20、森アーツセンターギャラリー)

1677   ‘カラヴァッジョ展’(2/19~6/13、ローマ・スクデリア・デル・クイリナーレ美)

2,3日前の新聞に6/20に閉幕した‘ボストン美展’(拙ブログ4/28)の入場者数がでていた。65日間でなんと、318,970人、一日平均4907人。まったくすごい人気である。この数字をみて、日本人は世界中で最も展覧会が好きな国民かもしれないと思った。

ローマ在住のcucciolaさんのブログ‘ルネサンスのセレブたち’によると、大人気のカラヴァッジョ展(5/13)の入場者数は582,577人。会期が114日あったから、一日平均にすると5088人。過去イタリアで開かれた展覧会の数字を大きく塗り替えたそうだ。グロスの数字は03年にあったゴッホ展の60万人超えが一位だが、一日平均だとカラヴァッジョ展はゴッホ展の3937人を大きく上回ってトップになったとのこと。

カラヴァッジョ展は新聞報道で連日5千人が押し寄せていることがわかったので、出かける前に予約をとり、当日はゆっくりみることができた。そして、館を出たとき、5千人の入場者を実感した。展示室でも時間が経つにつれ人が押し寄せてくるのを予感したが、それもそのはず。入り口の前にできた行列の長さは半端ではなかった。

ローマでは2月から6月までカラヴァッジョ展の話題でもちきりだったのに対し、六本木ヒルズのボストン美展を各メディアがとくに大きく取り上げたという感じではない。こちらもカラヴァッジョ展と同じくらいの人が足を運んでいたが、人気の印象派なら大勢の人が出かけるのは想定の範囲内という受け止め方である。5/26からは国立新美でオルセー美展(8/16まで)がはじまったから、TV,新聞はこの真打展覧会を大きく報道しだした。

先に終わったボストン美展が約32万人、オルセー美展は6/21で20万人に達した。
1ヶ月の実績で一日平均約8300人。これはすごい数字。オルセー美展には傑作が信じられないほど沢山やってきているので、入場者はまだ増えそう。もう一回いこうと思っているのだが、1万人なんてことになったら、無理。7月上旬までに行くことにした。

今年は印象派イヤーだから入場者数は普段の年より多めにでていることは確かだが、日本人はイタリア人やほかのヨーロッパの国の人たちに比べて展覧会をみるのが好きなのかもしれない。とくにゴッホだ、モネだ、セザンヌだ、ルノワールだとなると、‘見に行く、見に行く、どうしても行くわ!’と気分はいやがおうでも高まる。

オルセー美展は20年に一度クラスの大展覧会。印象派に加えアンリ・ルソーとモローの傑作も登場する夢のような展覧会だから、美術好きな人が全国からやって来ているにちがいない。関西圏、岩手、仙台、山形、新潟、長野あたりなら新幹線ですっと来れるし、四国、中国に住んでおられる方だって週末を利用すれば時間的には問題ない。また、北海道、九州の方なら飛行機がある。そして、韓国、台湾、中国の美術愛好家だってこの展覧会を見るために来日しているだろう。

で、ローマのカラヴァッジョ展のようにオルセー美展がこれまでの展覧会の記録を塗り替えるような気がする。

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コメント

いづつやさん今日は
私も6月9日広島から6時の新幹線で出かけました。本当に凄い大好きなルソーの蛇使いの女・戦争・モローのオルフェウス・ゴッホさんの星降る夜、自画像・・・こんな展覧会が日本で観れるなんて感動 ボストンもミレー・エルグレコと素晴らしい!続いて三菱一号館のマネとモダンパリ、東京にお住まいの方羨ましい
三菱は四十数年前働いていた所なのでそのまま復元されていたので昔を思い出しマネの絵の印象が薄れてしまいもう一度オルセーと26日から始まるカポディモンテ展に夏休みにはいる前に出かけようと思っています。18時30分の新幹線での日帰りでした。

投稿: ミケラン | 2010.06.25 10:50

to ミケランさん

東京で印象派&ルソー、モロー、ミレー、グレコ
三昧でございましたか。広島からだと時間的な
余裕はないかもしれませんが、どの美術館でも
アドレナリンがどどっとでてテンションが上が
りっぱなしだったのではないでしょうか。

私は別々に見てきましたが、同じように興奮状態
でした。オルセー展とミケランさんにとっては
お懐かしい三菱一号館美のマネ展をもう一度みる
ことにしてます。そして、カポディモンテ美展にも
期待がふくらみますね

投稿: いづつや | 2010.06.25 22:02

いづつやさま、

こんばんは。
私のつたない記事をご紹介くださりありがとうございます。
それにしても日本人のかたがたがこんなにたくさん展覧会に足を運ぶのも、やはり生活に余裕があるからなのか、それとも教養度の標準が高いからなのか。すばらしいことだと思います。

逆に日本の美しい絵画や文化も、海外でもっと知られるようになってほしいなあ、と切実に思います。
広重展があんなに受けたんですから、次の日本絵画展示も企画してくれないかなあ、と期待している私です。


投稿: cucciola | 2010.06.26 06:50

to cucciolaさん
こんにちは。
東京は人口が多いのと日本人は印象派が好き
ですから、今行われている印象派を中心とした
展覧会にお客が集中しているのではないでしょ
うか。じつは日本美術の企画展は若冲展を除い
て軒並み低調です。美術ファンの財布が緩くな
っているわけではありません。

展覧会は相変わらず沢山ありますが、経済の
停滞にあわせて人気の展覧会に観客が集中す
る一極化現象がますます顕著になってます。
この傾向はずっと続くでしょうし、とくに日本美術
ではこれが顕著になると思います。高い料金
設定をしたり、お客の利便性を考えず頻繁に展示
替えをする美術館は相当厳しくなるはずです。

愛読しているTASCHENの画家シリーズ
に日本の画家では広重が入ってます。普通な
ら北斎でしょうが、どういうわけか広重です。
こういう本がでますと、北斎以外の画家がで
てきやすくなりますね。

大好きな若冲の細部に美が宿る着色画は海外
でも絶対うけると思いますので、例えば、
‘動植綵絵’(三の丸尚蔵館)を全点とはいか
ないでしょうから、10点くらいをローマや
パリ、ロンドンで公開するなんてことがあって
もいいのではないかと思います。

これまで、ボルゲーゼやバルベリーニ、ヴァ
ティカン博からダ・ヴィンチ、カラヴァッジョ、
ベルニーニの傑作が日本にやってきたのです
から、そのお返しに若冲、円山応挙、曽我蕭白、
長澤芦雪といった画家の絵をローマで紹介したら、
喜ばれるのではないでしょうか。

日本には琳派や浮世絵以外にも世界レベルの
絵がたくさんありますから、こういうものにも目を
むけて欲しいですね。でも、それを知ってもらわ
なければ話になりません。二国間の文化の交流
はやはり双方向になってはじめて本物ですよね。

投稿: いづつや | 2010.06.26 17:38

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