ミュシャデザインのゴージャスな宝飾品にメロメロ!
ミュシャがデザインした有名な宝飾品をみるため、三鷹まで足をのばした。今年はミュシャ(1860~1939)の生誕150年に当たり、これを記念して現在、三鷹市美術ギャラリーでは回顧展(5/22~7/4)が行われている。ギャラリーはJR三鷹駅の改札を出て左手に進んですぐのビルの5階にある。ここへ来るのは二度目だが、駅に隣接してるのと同じだからアクセスは楽。
ミュシャ展へ3回もでかけるのは少女雑誌にでてくるような麗しい女性の絵とプラハ時代の油彩のヴァリエーションを増やすため。装飾パネル‘夢想’は東京都美(拙ブログ05/1/29)にも日本橋高島屋(07/1/11にもあったが、装飾的にデザインされた円形の花柄模様を背にした美形の女性を毎度うっとりながめてしまう。これと同じくらい好きな‘黄道十二宮’も軽く会釈をしてみた。
ビスケットやビールの宣伝ポスターや女優サラ・ベルナーレが主演した舞台、‘ジスモンダ’や‘メディア’などの縦長ポスターをみながら進んでいるが、心はミュシャがデザインした蛇のブレスレットと指輪に向かっている。ありました、ありました!このゴージャスな宝飾品が堺市のミュージアムにあることを知ったのは5年前。いつかここを訪れなければと思いつつも、なかなか機会がなかった。それが幸運なことに三鷹までお出ましいただいた。ミューズに感謝!
蛇が苦手なんていってられない。金に七宝、ルビー、ダイヤモンドをはめこんだこの指輪とセットになった腕輪を夢中になってみた。フーケはこれを複数つくったが、その一つが日本の土井君雄氏(故人、カメラのドイの創業者)のコレクションのなかにあったというのがすごい。これをみれたのは一生の思い出になる。
東京都美の展覧会ではミュシャがプラハに帰ってから描いた油彩に心を揺すぶられたが、今回もいいのが揃っている。そのなかでとくに魅せられたのは‘少女の像’(西ボヘミヤ美)、‘サマリアの女’(プラハ国立美)と大作‘自力Ⅱー犠牲と勇気’(プラハ市美)。ミュシャの作品を存分に楽しむことのできるすばらしい回顧展だった。
なお、三鷹のあと次の美術館を巡回する。
・北九州市美:7/17~8/29
・高崎市美&高崎市タワー美:9/18~11/7
・堺市博:11/2/5~3/21
・いわき市美:4/9~5/22
・金沢21世紀美:5/28~6/26
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