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2010.06.22

出かけて正解だった‘山本丘人展’!

1671_2            ‘海厳’(1965)

1670_2      ‘夕陽’(1968)

1668_2      ‘残春’(1971)

1669_2      ‘漂壁’(1976)

毎年かなりの数の展覧会を体験するが、なかには行くべきか、パスしてもいいかで心が揺れる展覧会もある。昨日まで日本橋高島屋で行われていた‘山本丘人展’(6/2~6/21)は最後まで迷っていた。結果は出かけて正解!

こういう展覧会に遭遇したときはMy‘展覧会鑑賞の法則!’にしたがって行動することにしている。その法則とは‘気になる絵があったら出かけよ!’。高島屋のHPに載っている絵のなかにとても気になる絵が2点あった。でも、山本丘人(1900~1986)の回顧展はこれまで2回体験しているので(拙ブログ05/11/2906/11/14)、みている絵も多い。たしかに2点は気になることは気になるが、図版が小さいから実際どうなのかグレイなところもある。

初期から晩年の作品まで60点がオーソドックスに並べられている。予想通り、みた絵が多いので気楽に進んでいく。丘人が描く風景画ですぐ思い浮かべるのが‘海厳’タイプの絵。金泥を使って海面や手前から縦に重なるごつごつした峻厳な岩山が描かれている。この絵をはじめてみたとき、金泥はちょっと違和感があった。が、次第に光が当たると海や岩の心象風景はこうなるかもと思うようになった。

お目当ての‘夕陽’が目の前に現れた。‘ううーん、いいではないか!すごくいい’と思わず心のなかで叫んだ。これは佐久市近美の所蔵。その抒情的な雰囲気は横山操の山水画を彷彿とさせる。これで入場料400円(高島屋のカードをもっているので半額)は軽く元をとれた。

さらにもう一つの気になる絵、‘残春’にもグッと惹きこまれる。箱根・芦ノ湖にある成川美にはまだこんないい絵が残っていたとは!桜の花びらがひらひら落ちていく夜の情景は速水御舟の傑作‘春の宵’をさらに幻想的にした感じ。今は夏本番にむかうところだが、花見のころこの絵をみたらさぞかし心が揺すぶられることだろう。

チラシにも使われている女性画‘地上風韻’(05/11/29)と再会し、薄紫色にうっとりしたあと、同じくお気に入りの‘漂壁’の前にしばらくいた。そして、‘気になる絵があったら出かけよ!’の法則はやはり当たっていたなと思いながら、会場を後にした。感動袋が大きく膨らんでいるので足取りも軽い。

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コメント

僕は90円でチケット屋でチケット買って出掛けましたが本当正解でしたね。僕は、鳥と風月の前で動けなくなりました。荒涼とした風景ー彼岸を見るような。後期の作品の女性が登場するのも興味深かったですね。図録をかうとポストカード二枚くれましたよ、これで90円元はとれました!

投稿: oki | 2010.06.23 07:33

to okiさん
図録を買うと、むむ、ポストカード2枚くれた?
もらってないですねぇー、2枚のカードの料金込みで
サインしました。

大作‘鳥と風月’はすごく惹きこまれますね。丘人の
絵は最初は山がごつごつして男性っぽい絵でしたが、
途中から花鳥、女性のもつやわらかさや抒情的な風景
を表現した絵になっていきますが、この絵はその両方
が窺えますね。

投稿: いづつや | 2010.06.23 19:15

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