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2010.06.01

教皇、パトロンに愛されたラファエロ!

1589_2             ‘預言者イザヤ’(サンタゴスティーノ教会)

1591_2    ‘キージ礼拝堂のクーポラ’(サンタ・マリア・デル・ポポロ教会)

1592_2       ‘フォリーニョの聖母’(ヴァティカン博)

1590_2    ‘ナヴァジェーロとべアッツァーノの肖像’(ドーリア・パンフィーリ美)

ローマは芸術の町だから楽しみは尽きず、感動をつめこんだ大きな袋はいつもはちきれそうになる。今回の重点鑑賞はカラヴァッジョとローマバロックの主役ベルニーニとボッロミーニだったが、ラファエロ(1483~1520)の追っかけもしっかり入れておいた。

1月に対面した‘ガラテアの勝利’(ファルネジーナ荘、拙ブログ3/11)同様、大変魅了されたのが‘預言者イザヤ’(1512)。これは大きなフレスコ画(縦2.5m、横1.55m)で、カラヴァッジョの傑作‘ロレートの聖母’がみられるサンタゴステイーノ教会の身廊の柱に飾ってある。ラファエロはミケランジェロがシスティーナ礼拝堂の壁画に描いた彫刻のような人物に強い影響を受けており、イザヤのポーズ、衣装の鮮やかな青や黄色は天井画に登場する預言者や巫女を彷彿とさせる。

ラファエロのパトロンだったアゴスティーノ・キージに依頼されたポポロ教会の礼拝堂のクーポラ(1516)は4年前ここへやって来たときは見ていない。いつもはラファエロの大ファンなのに、このときは限られた時間のなか、タクシーでカラヴァッジョとベルニーニを忙しくみてまわったのでラファエロをみる余裕がなかったのである。

美術本をみると大きなクーポラのイメージだったが、見上げるような感じでもなかった。天井のゴールド装飾はモザイク。中心に父なる神、そのまわりに7つの惑星、一つの恒星天に呼応する神話の神々が描かれている。これをみるとラファエロは単なる絵描きではなく、建築家、装飾デザイナーとしても豊かな才能を持ち合わせていたことがよくわかる。

ナヴォーナ広場の裏にあるサンタ・マリア・デッラ・パーチェ教会をなんとか見つけ、ラファエロが描いたフレスコのだまし絵‘巫女たち’を見るぞ!と意気込んでいたら、なんと閉まっていた。事前に現地の日本人ガイドさんから、教会が閉まっていたら2階のレストランへ行くとそこから‘巫女たち’がみえるという情報を得ていたので、上へあがってみたが、窓がクローズされており内部はみえなかった。残念!ここは閉まっていることが多いようなので次回みれるかどうかわからない。

ヴァティカン博の絵画館には1月と較べると2倍くらいの人がいた。前回修復中で展示されてなかったクリヴェリの‘聖母子と4人の聖人’との遭遇を喜びながらどんどん進み、ラファエロの絵が展示してある広い部屋で一息ついた。‘キリストの変容’の右にあるのが‘フォリーニョの聖母’(1512)。金色に輝く円板を背にして宙に浮く聖母子とその下で文字板を持っている可愛い天使に視線が集中する。ラファエロの聖母子像をみていると自然に心が穏やかになるのだから、絵画は薬以上に大事なものかもしれない。

再訪したドーリア・パンフィーリ美で足がとまったのが二人の男性の肖像画(1516)。1月もこれに惹かれたが、カラヴァッジョの明暗対比の強い絵をみたあとだから、また敏感に反応した。ラファエロとカラヴァッジョの人物画がこれほど響き合っていたとは。これは大きな発見。

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