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2010.05.25

ローマで二度目のベルニーニ追っかけ!

1563_3     ‘ガブリエール・フォンセカの胸像’(サン・ロレンツォ・イン・ルチーカ教会)

1562_4     ‘巻紙と茨の冠を手にする天使像’(サンタンドレア・デッレ・フラッテ教会)

1565_2     ‘主祭壇の天使像’(サンタゴスティーノ教会)

1564_2     ‘修道女マリア・ラッジの墓’(サンタ・マリア・ソープラ・ミネルヴァ教会)

1月ローマで美術めぐりをしたときは、ベルニーニ(1598~1680)の彫刻は重点鑑賞に入ってなく、関心はもっぱらローマ国立博やカピトリーニ美にある古代ギリシャ・ローマ彫刻へ向かっていた。

今回またローマにやってきたのは‘カラヴァッジョだけでなく、ベルニーニの彫刻もしっかり楽しみなさい!’というミューズのお導きだと理解し、2度目のベルニーニ追っかけを敢行した。出かけたのは教会とベルニーニがつくった噴水の彫刻がある広場。まず、教会にある彫刻から。

事前につくった教会の訪問計画で苦労したのがその場所。手持ちの分厚いイタリア本、‘るるぶ ワールドガイド’(JTBパブリッシング)には目指す教会は全部載ってない。で、ネットでいろいろ検索していると有難いことに‘ローマ教会マップ’なるものが見つかった。すぐこれをコピーし訪問する順番を決めた。教会が開いている時間に関する情報はないが、午前中に行けば入れると思い、このマップで知った教会は朝早い時間帯に行くことにした。

ルカーチ教会はコルソ通りに面するコロンナ広場からポポロ広場方向へ進み、4つ目の交差点を左へ曲がったところにある。最もみたかった‘ガブリエール・フォンセカ’は主祭壇の右側で対面した。この人物はポルトガル人でインノケンティウス10世(拙ブログ3/4)の外科医。祈りの姿が彫られているが、上半身が壁の窪みから前にぐっとでてきたようになっているので、本人が目の前にいるような感じ。ベルニーニの肖像彫刻はみればみるほどすごいなと思う。深い精神性がみられるこの像は一生忘れることはないだろう。

サンタンジェロ橋を飾る10体の天使像のうち2体をベルニーニが制作した。でも、橋にあるのはコピー(残りも同様)。オリジナルはフラッテ教会にある。ここはトリトーネ広場からポポロ広場へのびているバブイーノ通りの最初の交差点を左折するとすぐみえる。釘付けになるのが身廊奥の右側の高い台座にのせられている‘巻紙をもっている天使’。隣でミサが行なわれているので落ち着きのないそぶりはできないが、その恍惚とした表情に心はザワザワしっぱなし。

左の‘茨の冠をもつ天使’が悲しそうな顔をしているはわかるが、サンタゴスティーナ教会の主祭壇にある天使像でもなぜか左の天使は悲しい表情をみせている。4年前、この教会へ来たときはカラヴァッジョの‘ロレートの聖母’しか頭になく、ベルニーニが設計した立派な祭壇や身廊の柱にあるラファエロのフレスコ画‘預言者イザヤ’は見ずじまい。今回は入念にリカバリーしたから、収穫は大きい。

パンテオンのすぐ近くにあるミネルヴァ教会で‘修道女マリア・ラッジの墓’を熱心にみた。驚かされるのが柱につけられた黒大理石のたれ幕。風になびいてやわらかく折れ曲がっているのである!固い大理石でこんなリアルな質感をだすなんて、ベルニーニの技は神業的。すごいものを体験した。

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